持続可能な森林管理及びREDD+支援プロジェクト

Sustainable Forest Management and REDD+ Support Project

実施中案件

国名
ラオス
事業
技術協力
課題
自然環境保全
協力期間
2014年10月~2021年9月

プロジェクト紹介

ラオスの森林率は、2010年には40パーセントまで減少しました。同国政府は、森林率を70パーセントに回復させることを目標とした「森林戦略2020」を策定しました。また、森林保全を行う上で、途上国の森林減少・劣化に由来する排出の削減(REDD+)についても、全てのレベルにおける管理能力強化と行政歳入および地域住民の生計向上に資する有効な手段としてとらえ、REDD+タスクフォースを設置し、実施準備に取り組んでいます。この協力では、持続可能な森林経営およびREDD+実施に係る能力の強化を支援します。これにより、同国全域において持続可能な森林経営がなされることに寄与します。

協力地域地図

持続可能な森林管理及びREDD+支援プロジェクトの協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • ラオス北部山岳地帯の焼畑移動耕作地:ラオスの中でも特に北部の山岳地帯では、少数民族を主体とした焼畑移動耕作が森林の減少・劣化の大きな要因です。住民の土地利用・生計維持と森林保全の最適なバランスを見つけることが、ラオスにとっての重要な課題です。 

  • 没収された違法伐採木:旺盛な国内外の木材需要を受けて、違法伐採も依然として深刻です。これに対する政策や取締り能力の強化など、早急な対応が求められています。 

  • 国家森林インベントリ(以下、NFI):このプロジェクトでは全国規模の森林調査であるNFIの実施を支援しています。これにより、森林の状態をより詳細に把握することが可能となります。 

  • 森林減少・劣化要因調査:森林保全策を講じるには、森林減少・劣化要因の的確な把握が求められます。このプロジェクトでは衛星画像情報、聞き取り、現地調査などを組み合わせて進めます。ここでは衛星画像情報から過去数年の森林減少地を特定し(赤丸箇所)、その要因を調べています。 

  • 森林サブセクターワーキンググループ(以下、FSSWG):四半期毎に開催されるFSSWGでは、ラオス森林セクターの現状、取り組み、課題などを議論するとともに、政府と開発パートナー間での調整を行います。ラオス政府とJICAが共同議長としてリードし、このプロジェクトがその運営を支援しています。 

  • 全国森林区分図作成:全国森林区分図は、国全体の森林分布を把握して多目的に活用するための重要な基礎情報です。このプロジェクトでは複数年の森林区分図を、最新のリモートセンシング技術を駆使して支援しています。将来的には相手国が独力で行えるよう、カウンターパートの着実な能力向上を図りながら進めています。 

プロジェクトニュース

関連情報

関連・連携プロジェクト

関連・連携プロジェクトはありません。

本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。