北部地域における安全作物の信頼性向上プロジェクト

Project for improvement of reliability of safe crop production in the northern region

実施中案件

国名
ベトナム
事業
技術協力
課題
農業開発/農村開発
協力期間
2016年7月~2021年7月

プロジェクト紹介

毎年着実に経済成長を果たしているベトナム。農産業は、ドイモイ政策以降着実に発展しており、コメや大豆などの主要農産物は自給可能とまでになりました。しかし農産物生産の拡大に伴い、農薬や化学肥料等の使用量が増え、農産物の安全性が問われています。ベトナム農業農村開発省は「Viet GAP」を策定し農産品の安全性を確保する技術基準の普及を目指しましたが、個別農家にとってViet Gapにより認定を受けることが難しいことから、普及はすすんでいません。このため、2010年から2013年に実施した「農産物の生産体制および制度運営能力向上プロジェクト」において栽培技術に直接関係する主要な項目を抽出してViet Gapを簡素化し(Basic GAP)、「安全な野菜栽培」にかかる技術指導を行いました。この協力では、これらの成果を踏まえ、今後Basic GAPの更なる普及と拡大を行い、安全作物(安全野菜)栽培の振興に寄与します。

協力地域地図

北部地域における安全作物の信頼性向上プロジェクトの協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 北部紅河デルタの典型的な野菜栽培風景、零細な経営規模でいかに収益性を高めるかが課題となっている。 

  • 対象地域における、一般的な野菜の収穫・保管状況。収穫後の品質と安全性確保が課題となっている。 

  • 第1回合同調整委員会(JCC)において、プロジェクト形成の背景について発表する農業農村開発省作物生産局チャン・スアン・ディン副局長。 

  • パイロット省の1つ、ハナム省人民委員会において、プロジェクト概要について説明。 

  • 対象省の現地政府職員を対象とした研修において、安全作物栽培と食品安全に関する最新の法規について講義を行う、農業農村開発省作物生産局Tuong副課長。 

  • パイロット省においてベースライン調査を実施し、個別農家の営農や農産物販売の現況、グループ単位での安全作物生産・販売への取り組み状況等について聞き取りを行った。 

  • 農家を対象としたマーケティング研修の模様。グループワークで出た意見について議論する参加者。 

  • 土壌の簡易診断の様子(写真は水溶性カリウムの計測の様子)。診断結果や病害虫の発生状況を踏まえ、導入する栽培技術を検討する。 

  • Basic GAP研修の優良農家視察において、参加者は、苗生産にトレイを使用し、品質向上を図る技術を学んだ。 

  • Basic GAP研修の現場視察で、参加者は、収穫後の洗浄、選別、保管における安全管理を学んだ。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

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本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。

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