ベトナムの1人当たりのGDPは2013年に1,900USDを超え、中進国入りした後も毎年着実に経済成長を果たしている。中でも農業は、1986年以降のドイモイ(刷新)政策以降着実に発展しており、農産物の生産量は増大し、農産物の輸出額(14,729百万USD)が輸入額(12,287百万USD)を上回り、コメ、大豆、トウモロコシ等の主要農産物は自給可能となっていることから(FAO統計)、食料の安全保障の問題はほぼ解消され、近年はTPP加盟によりコメなどの主要農産物を筆頭に、野菜や果物などの海外への輸出拡大が見込まれている。
一方で、農産物生産の拡大に伴い、農薬や化学肥料等の使用量が…