中核県モニタリング共有セミナーを開催しました

2022年9月、プロジェクトでは各地域において中核となって活動を進める中核5県(ドルノド県、トゥブ県、フブスグル県、ウムヌゴビ県、ホブド県)を選定しました。それぞれの中核県で選定したモニタリング対象園と対象校、県教育局、障害児の保健・教育・社会保障支部委員会とともに、インクルーシブ教育普及活動に取り組んできました。2022年秋および2023年春に、教育省職員や特別学校の教員などとともに中核県を訪問し、モニタリングを実施しました。中核県モニタリングでは、①モニタリング対象園・校のインクルーシブ教育推進活動の実施状況の確認と助言、②支部委員会による事例検討会議への参加と助言、③幼稚園および学校管理職・教員向けの研修、そして④県知事や教育局長との面談等を実施しました。

2023年6月6日には、中核県モニタリング共有セミナーを開催しました。本セミナーでは、これまでプロジェクトがウランバートル市および中核県において推進してきたインクルーシブな幼稚園・学校作りを全国へ展開するための方法を協議しました。当日は、ウランバートルホテルの会場に20名が出席したほか、中核県からの参加者約30名に向け、オンライン配信も行いました。セミナーでは、ウランバートル市および中核5県の就学前教育担当官・IE担当官等と今学年度の活動について振り返った後、来学年度に予定している中核県以外の県(周辺県)へのインクルーシブ教育の普及活動について協議しました。プロジェクト期間中に実施する残り2回の中核県モニタリングの際に周辺県からの視察を受け入れることや、周辺県の担当者によるウランバートル市視察を実施することについて合意したほか、インクルーシブ教育の全国普及のためのオンライン研修やオンライン会議の活用についても検討することになりました。

プロジェクト終了まで残り1年という限られた期間でインクルーシブ教育を全国の幼稚園や学校に普及できるよう、プロジェクトでは引き続き関係者と協力していきます。

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プロジェクト終了まで残り1年という限られた期間でインクルーシブ教育を全国の幼稚園や学校に普及できるよう、プロジェクトでは引き続き関係者と協力していきます。