第3回本邦研修を実施しました!

2023年6月21日から7月1日までの11日間、モンゴル国より研修員が来日し、第3回本邦研修を実施しました。今回の研修テーマは「学校給食マネジメント~日本の学校で働く管理栄養士・栄養教諭の業務~」です。研修には、モンゴル国教育・科学省 学習者食料生産サービス課の職員をはじめ、モンゴル国立科学技術大学学術秘書、パイロット地域(ウランバートル市、ドンドゴビ県、ウブルハンガイ県)教育・科学局職員、パイロット校の校長・栄養士など、合計12名が参加しました。

本プロジェクトでは、計4回の本邦研修が計画されており、2022年10月に実施した日本の学校給食に係る政策や制度と様々な機関による役割を学ぶ第1回研修、2023年3月に実施した食材調達および契約方法を学ぶ第2回研修に引き続き、第3回となる今回は、学校給食マネジメントをテーマに行われました。

研修の前半では、文部科学省から学校給食や学校給食マネジメント、栄養教諭に係る政策や制度、厚生労働省から栄養士制度、食事摂取基準、特定給食施設指導など国レベルの政策、制度についてご講義頂きました。研修の後半では新潟市教育委員会や保健所、農林水産部より、地方自治体レベルでの学校給食マネジメントに係る制度や業務概要について講義いただいたほか、黒埼学校給食センターや新潟市立桃山小学校、新潟県立大学を視察し、現場で働く管理栄養士や栄養教諭の業務やその育成課程についても学びを深めました。各研修員が問題意識をもって研修に臨み、中央省庁や県教育・科学局、学校等それぞれの立場から、モンゴル国における学校給食マネジメントの課題と照らし合わせて日本での学びをどのように自国の改善へ反映させるかを検討しました。

研修の最後には、本研修の学びを生かして今後モンゴル国へ帰国した後に実施するアクションプランの作成および発表を行いました。発表では、中央省庁と3つのパイロット地域に分かれて学校給食マネジメントに関する今後の取り組みが発表されました。
研修での学びをモンゴル国での実践に活かしながら、引き続き、様々な機関が一体となってモンゴル国の学校給食を推進していくことを期待しています。

新潟県立大学視察の様子

新潟県立大学視察の様子

黒埼学校給食センター視察の様子

黒埼学校給食センター視察の様子

アクションプラン作成の様子

アクションプラン作成の様子