マダガスカルは、日本の約1.6倍の面積がある島国で、国土の約63パーセントは草地、約22パーセントが森林です。2005年から2010年の5年間で2,850平方キロメートル(東京都の約1.3倍に相当する面積)が減少しています。主な原因として、急激な人口増加にともなう農牧地の開拓や焼畑農業、燃料木材等の伐採による影響の拡大が挙げられます。
この森林減少・劣化の結果、マダガスカル各地の山上や山腹には植生被覆の乏しい荒廃地が広大に広がり、土地の水源涵養機能及び土壌保全機能が低下しています。上流域の中山間地域では、下流域に比べて貧困度が高いことが問題になっています。また、上流域からの土砂流出は下…