定年を控え海外での
経験を生かせる道を模索。
シニア海外協力隊と出会い、
直感で参加。
長年メーカーに勤務し、シンガポールとマレーシアの工場で7年にわたり製造技術と品質管理を担当してきました。定年を目前に控え、退職後は一企業に縛られず、もっと広い世界へ踏み出したいと考えていました。
そんなとき、妻が見つけてきてくれたのがJICAのシニア海外協力隊でした。資料を見て、日本のシニア世代が培ってきた経験や技術を欲している人々が、開発途上国にはまだまだいるということに気付かされ、自分が探していたものはこれだと直感。今までの自分の経験を生かせることに喜びを感じ、応募しました。私が海外ボランティアに行くと知らせたとき、友人からの反応はさまざまでした。「なぜ今開発途上国に自ら進んで行くの?」という人がいる一方、「頑張って行ってきて!」と激励する人も。私は、定年退職を経た後も自分の力を生かせる場所に行けることほどうれしいことはないと思っていたので、どんな反応があっても気持ちはブレませんでした。
派遣前訓練では、60歳を超えて初めてチャレンジしたスペイン語に大苦戦でしたが、若い人たちと同じ場で訓練を受けたことはとても良い刺激になりました。