きっかけは電車内の募集広告。
説明会に参加し、即座に応募を決意。
JICA海外協力隊を知ったきっかけは、電車内の募集広告です。アメリカの大学で自然科学を専攻し、卒業後に日本に帰ってきたのですが、専門分野を生かせるような就職先がなかなか見つからず、もやもやしていました。その募集広告には、理数科教師が特に足りていないと書かれていたので、「とりあえず説明会だけでも行ってみようかな」と興味本位で参加しました。説明会では、理数科教師としてアフリカのモザンビークに行っていた方が、体験談を話してくれました。活動内容が充実していただけでなく、現地の料理もおいしく、海沿いなので魚やエビをいつも食べられて、インターネット環境も快適で、新しい言語にも挑戦できると聞き、すっかりその気に。それまで教員になろうと思ったこともなかったのに、あまり深く考えず、即座に応募を決意してしまいました。
私は行き当たりばったりの性格なので、赴任先がタンザニアに決まってしばらく経っても、タンザニアのことや活動内容についてあまり調べようとしませんでした。派遣前訓練に入り、いろんなことを調べ出してようやく、前任者の苦労や、現地で求められていることのレベルの高さを知り、このまま行ってもいいのだろうかととても不安に……。結局、不安を拭きれないまま出発することになり、見通しの甘さを後々痛感することになります。