世界の誰かの力になろうと、
福祉の世界でキャリアを積んだ。
社会人経験を経て、
念願だったJICA海外協力隊に。
高校生の頃、授業で貧困や環境汚染といった世界の様々な問題を知り、「自分には何ができるだろう」と探る中で、福祉にたどり着きました。福祉系の大学を卒業した後は、障害者施設での介護やグループホームの新規立ち上げ、精神科病院での相談員など、福祉を軸にキャリアを積んできました。そんなとき、仕事で参加した社会福祉士の集まりで「多文化共生」や「外国人支援」といったテーマに出会い、改めて、学生時代に自分がやりたかったことを思い出しました。偶然にも青年海外協力隊の経験がある人に話を聞けたことで、国際協力に参加する決意が固まったのです。
派遣が決まったのは、2011年。宮城県出身の自分にとっては、東日本大震災直後に日本を発つことに葛藤もありましたが、「いま自分が求められている場所に行こう」と、覚悟を決めました。日本の状況を海外に伝えることも、大事な役割だと考えたからです。