地方産品と地方ブランドの開発プロジェクトフェーズ2

The Project for Development of Local Production and Promotion of Local Brands Phase2

実施中案件

国名
アルメニア
事業
技術協力
課題
民間セクター開発
協力期間
2016年7月~2019年6月

プロジェクト紹介

アルメニアでは政府による中小企業支援が行われていましたが、地方の中小企業に焦点を当てた政策ではなかったこともあり、首都圏以外では産業が育っていない状況です。また都市と地方の経済格差が問題となっているため、地産地消のレベルから、地域の市場・首都の市場・近隣国への市場参入することができる品質と物量を有するレベルの商品を開発・生産し、雇用の創出・住民の生活改善につなげていくことが課題です。この協力では、同国全土において、一村一品運動を推進し、地方中小企業の競争力向上を支援します。これにより、地方中小企業および起業家の国内外での競争力向上を図り、同国地方経済の発展に寄与します。

協力地域地図

地方産品と地方ブランドの開発プロジェクトフェーズ2の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 地域の特性・資源を活用した商品やブランド開発、品質・衛生管理、マーケティング、見本市出展手法などを体系的に学ぶことができる発展型一村一品手法を、中小企業指導員に教える日本人専門家。本プロジェクトでは、アルメニアの中小企業振興を担うSMEDNC(中小企業開発センター)の組織強化と、中小企業指導人材の能力強化を重視している。(写真提供:(株)かいはつマネジメント・コンサルティング) 

  • 品質管理手法の一つの特性要因図の演習をする中小企業指導員。このあと各地の中小企業経営者に対する指導で活用された。 

  • 中小企業指導員から一村一品手法を学ぶタブシュ県の女性起業家たち。中小企業向け研修は講義、実習、個別相談などから構成されている。 

  • ワインの里アレニ村で食事付き民宿の事業計画を発表する女性起業家。 

  • 一村一品手法研修に参加したドライフルーツ加工事業者に対するSMEDNC職員と専門家によるフォローアップ調査。9月までイチジクの加工処理を行い、10月からは干し柿づくりに入る。 

  • 研修の成果を生かし産品の効果的な展示・販売を実践するため、エレバン・ハーベストフェスティバルに3社が参加。また、来場者向けアンケート調査を定型化し、出展企業が来場者の好みを素早く知り、次回までに改善することができるようにした。 

  • 小規模ワイナリー経営者から一村一品手法についての意見や、SMEDNCの支援策に対する要望を聞くSMEDNC総裁。この後地元自治体とも地方中小企業振興についての意見交換を行った。 

  • 山梨県の道の駅の運営事例を学習するSMEDNC役職員。アルメニア政府は、わが国の道の駅を活用した地域産業振興策に高い関心を示している。 

  • わが国の官民連携による甲州ワインの輸出促進事業について学ぶSMEDNC役職員。英国市場で高く評価されたワインを試飲する。地方産品の輸出促進もプロジェクトの目標のひとつ。 

  • 駐日アルメニア大使とSMEDNC役職員の地方産品対日輸出促進のための意見交換会。プロジェクトではアルメニア政府関係者の自主性と持続性を重視し、輸出ターゲット市場のアルメニア関係機関とSMEDNCとの関係構築も支援している。 

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