野田昇吾 青年海外協力隊 22年度1次隊/モザンビーク/野菜栽培
派遣国であるモザンビーク。2年間の活動でモザンビークに対する思いは強くなった。将来的には「教師」になる目標はあったが、モザンビークのことをさらに知りたい、色々な経験を積みたいと考えるようになった。NGOで働き、国内外の活動に関わることで企画力、実施力、評価力を培うこと。また、地域との繋がりやさまざまなNPOを知ることが将来教師として生徒を指導していく上で非常に有用であると判断したからである。
海外活動:
モザンビーク南部で小規模グループと当団体が招聘したモザンビーク人の働く児童保護施設に対して縫製訓練の実施、フェアトレード商品の開発を2ヶ月間行った。隊員時代は野菜栽培指導を行っており、縫製とは全く無縁だったが、縫製の指導者としてなんとかやっていけた。それも隊員時代に培った人脈や現地の村落でプロジェクトを行うノウハウがあったからだと感じている。また、私の同期(22年度1次隊)に偶然にも服飾隊員がおり、縫製について質問があれば、メールや電話などで対応してもらうなどして縫製訓練に生かしていった。
このように、隊員と違い、専門分野ではないことも教える必要性があること。活動以外の業務隊員との違い、難しさを痛感した。しかし、そこで試行錯誤し、プロジェクトが上手くいった時の喜びは隊員以上であった。
国内活動:
愛媛県で活動するNPO、企業、地縁組織を調査した。調査を通じて、地域で活動しているさまざまな団体を知ることが出来た。愛媛県下の小・中・高・大学校に「出前講座」などを行ったことにより、地域の学校に対して国際理解について考えてもらったり、モザンビークについて知ってもらうきっかけ作りとなった。その際に作成したパワーポイントや資料などは今後、教師となった際も国際理解教育の教材として使用できるので今後も活用していきたい。その他にも広報事業にも関わらせて頂き、広報用の動画、団体のFacebookページの作成などにも携わった。ここで学んだ広報の方法を学校の活動PRに応用するなどしていきたい。
来年度(平成25年度)からは神奈川県で臨時的任用職員(教員)として勤務する。教育現場でこのインターン活動で培った企画力、実施力、評価力を教育現場で生かしていきたい。具体的には地域のNGO、企業、行政と連携し、インターンの受け入れなどを通してキャリア教育の推進。2年間の協力隊経験に加え、NGOのインターンとして海外で活動したことで得た知識、経験を伝えたい。国外を知ることで自国(日本)を改めて知ってもらい、国際理解を深める手助けをしたい。以上を実施することにより国際社会で活躍する生徒の指導に全力を尽くしていく。