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HOMESDG SDGs Goal 2:飢餓をゼロに

SDG2021.06.30

SDGs Goal 2:飢餓をゼロに

【バングラデシュにおける持続可能な開発目標(SDG)】

地域:ダッカ

分野:

SDGs Goal 2は、「飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する」ことを目的としています。この目標は、飢餓とあらゆる栄養不良を終わらせ、持続可能な食糧生産を達成することなどを目指しています。

SDGs Goal 2のグッドプラクティス、クリシ・ショプノ社のビジネスケース

 クリシ・ショプノ(Krishi Shwapno)社は、バングラデシュ初のブロックチェーン技術を利用した農業ビジネスを実践し
ています(注:同社見解)。農家と消費者向けのワンストップ・ソリューションを提供しています。同社は、バングラデシュの小規模農家と協力して、農家には適正な価格を、消費者には食品のトレーサビリティー、 コミュニティベースの農業開発を確保することにより、持続可能な農業ビジネスを展開しています。

 クリシ・ショプノ社のビジネスモデル

 現在、クリシ・ショプノ社には、2つのビジネス・モジュールがあります。1つは、科学的な作物の栽培を農民に教育することです。対象地域から、一定の知識を有する失業中の農民を零細起業家として選定します。 零細起業家は、クリシ・ショプノ社から給与または利益分配のどちらかの方法で収入を得ることができます。零細起業家に選ばれた農民は、同社のガイドラインに従って研修を受け、自身の土地で働く受益農民を指導します。通常、 零細起業家は50-100人の農民を担当し、耕作から収穫まで指導します。具体的には、土地を耕す方法、種子・肥料などの適切な量と質について、アプリを使って正しい情報入手して農民に伝えることができます。
零細起業家が、農地のデータをアプリに入力すると、ブロックチェーン技術を介して適切な提案がなされる仕組みになっています。栽培方法などを学んだ農民は、 農家として自立することもできますが、バングラデシュの農民のほとんどは、十分な教育を受けておらず、アプリの使用も難しいため、零細起業家が農民に代わって情報収集・伝達を行っています。クリシ・ショプノ社は、 一部の農機具・農産物(工具、種子、肥料など)の販売も行っています。現在までに、15の地域と40以上の村で50人以上の零細起業家を育成してきました。


また、同社は、品質が保証された野菜や果物を大手・個人顧客に販売するビジネスも行っています。これらは零細起業家によって育てられた農家から購入されたもので、生産期間中の栽培情報などが同社のデータベースに保存され、 製品のトレーサビリティーを簡単に確保できます。

また、同社は、アグリ・ファイナンスのパイロット運用を開始しました。参加している農場(酪農・養殖・農業)の詳細(農場のサイズ、所有状況、必要なローンのカテゴリーなど)が表示され、関心がある投資家は、 プラットフォームから候補先の農場を選択し、農場に投資することができます。投資した資金や農場の状況を確認することができ、農家と直接連絡を取り合うこともできるため、透明性が確保されます。6ヶ月間のパイロット運用では、 友人や家族から資金を調達した農家が、18%の利率で資金提供者に返済することに成功しています。

以上

※本記事は、掲載企業の一切について保証するものではありません。ご了承ください。

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