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SDGs Goal 5は、「有害な慣行を含め、すべての女性及び女児に対するあらゆる形態の差別を撤廃する」ことを目的としています。女性のエンパワーメントは、すべての分野でジェンダー平等を達成するために必要な最も基本的な社会的行動の一つです。

バングラデシュにおけるSDGs Goal 5の事業事例、ロモニ社のビジネスケース

Romoni Services Ltd.社（以下、ロモニ社）は、フリーランスの美容サービス提供者と利用者をつなぐフィンテック（金融と技術を組み合わせた革新的な技術）を活用したバングラデシュ最大の美容とライフスタイルのスタートアップ企業です。利用者は、アプリから美容サービスを利用することができ、これにより、美容サービス提供者は、これまでの3倍の顧客に到達でき、約２倍の収益をあげていると言われています。

写真1：ロモニの美容チーム

ロモニ社のビジネスモデル

同社のサービスは、失業中の熟練した美容サービス提供者の就職支援を行うことで、SDGs Goal 5の開発目標に貢献しています。また、美容サービス提供者・美容起業家の自立支援も行っており、SDGs Goal 8（働きがいも経済成長も）にも貢献しています。同社は、主に以下の4つの側面から女性を支援しています。

1. 個人事業の拡大支援：美容サービスを探している顧客とオンライン上でコンタクトできる機会を提供しています。
2. 働きやすい条件でのサービス提供：サービス提供者の都合に合わせて、バングラデシュ全土でサービスを展開しています。
3. ビジネスツールの提供：財務管理などを簡単に行うことができます。
4. 年中無休サポート：同社サポートセンターは、サービス提供者の緊急事態に24時間年中無休で対応しています。

写真2：サービス提供の様子

ロモニ社はサービスを利用のため、美容サービス提供者・美容起業家の登録内容を確認・評価し、合格した人のみが同社のサービス提供者チームとして登録される仕組みになっています。登録された美容サービス提供者は、女性起業家として必要な試験を受験し、その後、美容技術、会計・財務、アプリケーションの使い方などの総合的な技術を習得するトレーニング受け、本格的にサービス提供を開始します。

写真3：トレーニングの様子

トレーニングを終了した美容サービス提供者は、常にオンラインに接続し、アプリを通して居住地近郊のサービス依頼に対応します。ロモニ社は、通常のサービス利用手数料（コミッション）を2%に設定しています。

サービス利用者は、アプリで近くの美容サービス提供者と直接繋がり、サービスを受けることができるとともに、それぞれのサービス提供者のレビューを確認・評価することもできます。

写真4：ロモニ社のビジネスモデルの仕組み

美容サービスのために使用される美容製品は、ロモニ社が提供している製品もありますが、サービス提供者が独自に用意してもよいことになっています。独自に用意する場合、一定の製品基準を確保するためにロモニ社の規定を満たした製品のみ使用することができます。また、ロモニ社が提供する美容ケア製品は、市場販売価格よりも安価に販売されています。現在、ロモニ社の利用顧客は1万5,000名を超え、約500名がサービスを提供しています。同社は、ブライダルパッケージ、ヘアカットパッケージなど、さまざまな特別パッケージも手頃な価格で提供しており、美容サービス提供者のパフォーマンスに応じて、インセンティブを提供しています。

※本記事は、掲載企業の一切について保証するものではありません。ご了承ください。

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