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HOMESDG SDGs Goal 14: 海の豊かさを守ろう

SDG2021.06.30

SDGs Goal 14: 海の豊かさを守ろう

【バングラデシュにおける持続可能な開発目標(SDG)】

地域:ダッカ

分野:

SDGs Goal 14は、持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用することを目的としています。水は地球の表面の約70%を覆っており、海は地球上の全ての水の約96%を占めています。

SDGs Goal 14 『トリムス・ソーシング』のビジネスケース

トリムス・ソーシング(Trims Sourcing)は、バングラデシュの装飾品製造会社です。同社は2005年以来、完全な生分解性の包装製品を生産・販売しています。プラスチックとポリエチレンの使用量を削減し、 海洋生物への影響を縮小しようとする観点で、SDGs Goal14に貢献しています。

トリムス・ソーシングのビジネスモデル:

: 同社はヨーロッパ向けに多種多様な製品を製造しています。例えば、衣料製品の包装材品は、自社工場でトウモロコシやでんぷんから生産されています。この工場では、 マレーシアやタイから輸入された生分解性コーンスターチを使用しています。1日に約100万枚の袋を生産することができ、160~65セントで販売されています。

これらに加えて、同社はいくつかの地元NGOと協力して、製品研究を行っています。試行が成功すれば、以下の製品をバングラデシュ市場に投入する予定です。

i. 食器: 様々な材料から生分解性食器を製造するために多くの研究を行ってきたが、残念ながら100%生分解性であることが証明されたものはできていません。ホテイアオイから食器を製造するため、NGOと研究を進めるとともに機械を輸入する予定としています。

ii. カトラリー(食卓用のナイフ、フォークそしてスプーンなど): 食器と同様にホテイアオイから製造するためのテスト製造が行われ、効果的な研究結果が出ています。

iii. パイプとストロー: 米粉からストローを開発しています。染色も認定された食用色素が使用されています。既にバングラデシュのいくつかのレストラン・チェーンと契約を結んでおり、 まもなく販売を開始する予定です。

iv. 家具廃棄物: ダッカの北部には約4,500の家具メーカーがあります。これらの家具メーカーからは、のこぎりくず、木材チップなどの廃棄物が大量に発生しています。

自治体の既存の廃棄物処理システムでは、それらを廃棄するができていません。そのため、家具店は廃棄物を燃やす必要があり、その結果、大量の二酸化炭素を排出しています。店舗から廃棄物を回収し、それらを細かく砕いて木くずにし、ボイラーを所有する工場に販売し、ボイラーを温めるために使用されています。現在はこの粉末を14タカで販売しています。

以上

※本記事は、掲載企業の一切について保証するものではありません。ご了承ください。

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