ニノイ・アキノ国際空港アプローチレーダー管制施設改善計画

The Project for Rehabilitation of the Approach Rader Facility in the Ninoy Aquino International Airport

終了案件

国名
フィリピン
事業
無償資金協力(交換公文(E/N))
課題
運輸交通
交換公文(E/N)署名
2000年10月
供与額
18.93億円

プロジェクト紹介

フィリピンのニノイ・アキノ国際空港は首都マニラにおける唯一の空港であり、年間1,300万人の乗降客が利用しています。しかし、監視レーダーシステム機器の老朽化により、多数の障害が発生しており、長期間の運用停止を避けるために抜本的な対策が必要とされていました。この協力では、同空港のレーダー管制施設の改善を支援し、機能および信頼性の回復を図りました。これにより、空港を離発着する航空機の安全で効率的な運用が確保され、航空輸送に依存する同国の物流改善に寄与しました。

協力地域地図

ニノイ・アキノ国際空港アプローチレーダー管制施設改善計画の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • レーダー局舎。この協力の対象となったのは、写真右側のレーダーのみ。写真左側は旧レーダー。 

  • レーダーアンテナ レドーム 

  • 空港監視レーダー(一次レーダー)受信装置・局部制御監視装置。空港監視レーダーとは、航空機の位置を探知するレーダー。 

  • 空港監視レーダー送信装置 

  • 二次監視レーダー送受信装置・局部制御監視装置。二次監視レーダーとは、航空機の識別信号や飛行高度などの情報を航空機より取得するレーダー。 

  • ターミナルレーダーデータ処理システム。同システムは、空港監視レーダー装置や二次監視レーダー装置から得られたレーダー情報を加工し、航空機の位置を表示し、飛行計画などの他の航空機の情報と統合して、航空機のコールサインや飛行高度、飛行速度等を管制卓上に表示するもの。 

  • 遠隔制御監視装置。空港監視レーダー装置や二次監視レーダー装置の状態を監視し、遠隔制御を行うための装置。また、空港監視レーダー装置や二次監視レーダー装置からの情報はこの装置からレーダー情報をターミナルレーダーデータ処理システムに送られる。 

  • レーダー管制卓。画面上に表示される航空機の位置やコールサイン、飛行高度などの情報を見ながら、管制官が航空機同士の間隔設定や出発機・進入機の誘導を航空機と対空通信をしながら行う席。 

  • 統括卓。当直管制チームの統括責任者の席で、各種情報端末が設置されているほか、航空機との対空通信や、関係する管制施設との電話通信ができるようになっている。 

  • 超短波対空通信装置(写真左)は、パイロットと管制官が無線交信を行うための装置。マイクロ波通信装置(写真右)はレーダー局舎(アプローチ)と管制塔(TWR)やエリア管制センター(ACC)との間の通信を確保するための装置。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

関連・連携プロジェクトはありません。

本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。

関連記事等

関連記事等はありません。