指紋自動識別システム整備計画

The Project for Establishment of the Automated Fingerprint Identification System

終了案件

国名
フィリピン
事業
無償資金協力(交換公文(E/N))
課題
ガバナンス
交換公文(E/N)署名
2003年6月~
供与額
9.75億円

プロジェクト紹介

フィリピンでは犯罪の多様化、凶悪化が進んでいるため、国家警察では、科学犯罪捜査の強化を進めています。以前、国家警察では、保管されていた21万枚の指紋カードと犯罪現場の遺留指紋を目視で確認していたため、指紋照合による被疑者特定が極めて困難な状況であったことから、日本政府は、指紋自動識別システムの整備による支援を行いました。この協力で、大量に保管されていた指紋がデータベース化され、被疑者および犯罪者指紋と現場遺留指紋との自動照合が可能となり、収集された指紋の活用による犯罪捜査能力の向上に寄与しました。

協力地域地図

指紋自動識別システム整備計画の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 指紋自動識別システム(以下、AFIS)が設置されている、フィリピン国家警察本部犯罪研究所AFISビル。建物自体は国家警察の予算で建設された。建物内には、オペレーションルーム、サーバールーム、指紋鑑定室、指紋管理室、写真室等が設けられている。 

  • AFISサーバールーム。現在約60万の指紋が登録されている。 

  • オペレーションルーム。17台の端末が設置されており、被疑者指紋・現場遺留指紋の登録、照会が行われている。 

  • 全国犯罪研究所から送付されてくる被疑者指紋をスキャナーで読み込み、データベースに登録するオペレーター。 

  • データベースに登録されている被疑者指紋と新規登録指紋の照合作業を行うオペレーター。 

  • 現場遺留指紋ターミナル。現場遺留指紋の登録作業について首都圏警察幹部に説明するオペレーター。 

  • 被疑者指紋ターミナル。 

  • 2010年7月から開始された、指紋採取・活用能力向上プロジェクトによって派遣された長期専門家から指導を受けるオペレーター。 

  • 指紋採取・活用能力向上プロジェクトによって派遣されたAFIS運用短期専門家から、指紋鑑定技術指導を受けるAFIS係員達。 

  • 被疑者指紋採取に使用される指紋カード。AFISへの登録のため色、素材を吟味してデザインされ、全国警察署で使用されている。採取指紋の質の向上はAFIS有効活用の上で、大きな課題となっている。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

関連・連携プロジェクトはありません。

本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。