基礎保健サービス強化計画

終了案件

国名
エクアドル
事業
無償資金協力(交換公文(E/N))
課題
保健医療
交換公文(E/N)署名
2003年8月~
供与額
3.59億円

プロジェクト紹介

2000年代初頭、外貨不足や国家収支の悪化により経済が深刻の度合いを深めていたエクアドル。この影響により、保健医療分野においては、地方の保健所で医療機材の更新ができない他、ワクチンや医薬品の不足により、多くの貧困層住民は十分な医療サービスを受けることができませんでした。このような状況の下、日本は、ワクチン製造機材、地方の保健所で使用する基礎的な医療機材などの調達を支援しました。この協力により、ワクチンの製造量が増加し、予防接種の全国展開が可能となるとともに、農村地域の医療拠点である農村保健サブセンターのサービス向上に貢献しました。

協力地域地図

基礎保健サービス強化計画の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 主要カウンターパート機関であった国立衛生熱帯医学研究所(INH)外観。本研究所は感染症および、熱帯風土病の予防、診断、コントロールを目的として1941年に設立された機関であって、エクアドルで唯一ワクチン製造機能を有する。 

  • カウンターパートのドリス研究員、主にBCGワクチン製造を担当している。また、プロジェクト実施時、日本を訪問し、同ワクチン製造に関する研修に参加した。傍にあるのは物品搬出、搬入時に汚染の原因となる埃、菌の室内への侵入を防ぐパスボックス及び制御盤。 

  • ワクチン精製用フィルターシステム。 

  • BCGワクチン製造向けアンプル真空封印機(写真右手)他 

  • 本プロジェクトにおいて建設されたワクチン分注室無菌化ユニット内に設置されているBCGワクチン製造向けアンプル充填・溶封機(ワクチンの生産規模・効率拡大に寄与する) 

  • 同ユニット内にて、充填されたBCGワクチンの状況を検査員が確認している。 

  • 破傷風/ジフテリア/百日せきワクチン製造向けバイアル充填機。 

  • バイアル充填機の作動状況を確認する研究員 

  • エクアドル全土の医療機関に配布すべく整箱されたBCGワクチンを手に取るグラディス研究員。同研究員も日本でのJICA研修参加者であり、継続して本研究所に勤務し、研究を続けている。 

  • 同研究所にて製造された狂犬病ワクチン。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

関連・連携プロジェクトはありません。

本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。