国立医療技術学校改修計画

終了案件

国名
カンボジア
事業
無償資金協力(交換公文(E/N))
課題
保健医療
交換公文(E/N)署名
2004年8月~
供与額
7.74億円

プロジェクト紹介

長期の内戦により医師・看護師数が激減し、また医療従事者を養成するシステムも大打撃を受けたカンボジア。乳幼児死亡率・妊産婦死亡率ともに周辺国よりも高く、近年急速に拡大するHIV/AIDS感染とも相まって、保健医療水準の改善は、この国の喫緊の課題のひとつとなっています。日本は、カンボジアの保健医療従事者を育成する中心的な機関である国立医療技術学校の教育・研修機能を強化するため技術協力と連携して、同校のインフラ整備を支援しました。

協力地域地図

国立医療技術学校改修計画の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 2006年2月にX線技師コース、衛生検査コース、助産師コース、理学療法士コースの為の新しい教室・実習棟、また、看護師コース棟や卒前教育棟の改修が終了し、開所式が催され、カンボジア国首相から日本政府に対して感謝の辞を述べると共に、新しい施設の活用し、保健医療従事者育成を促進していくことを述べました。 

  • カンボジア国では、長期に渡る内戦の影響により、保健医療従事者が激減し、保健医療サービス体制は大きな打撃を受けました。カンボジア国の基礎保健指標は、2000年の調査では乳幼児死亡率が95人(対千人)、妊産婦死亡率は437人(対10万人)であり、周辺諸国と比べても高い状況である。(日本の乳幼児死亡率は3.2人(対千人)、妊産婦死亡率は6.3人(対10万人)【厚生労働省調べ】) 

  • 長期に渡る内戦により教育基盤が破壊され保健医療従事者育成にも大きな打撃を与えました。教育基盤の崩壊は、保健医療従事者数の不足・質の低下を招き、保健医療サービスに影響を与えています。国立医療技術学校は、カンボジア国における保健医療従事者育成の中心的な教育機関であるが施設は狭小かつ老朽化し、機材も不足しており、期待されている機能を果たすことが出来ない状況にあります。 

  • カンボジア国政府は、保健医療従事者数不足とその質の向上にかかわる問題を解決するために、国立医療技術学校における施設の新築・改修および機材調達にかかわる無償資金協力を2001年7月に日本政府へ要請しました。 

  • 図書室も整備され、保健医療従事者育成の教育施設として適した環境が整いました。生徒からも、蔵書等も整備され静かな整備された環境で勉学に集中できると嬉しそうに語りました。 

  • 「国立医療技術学校改修計画」により保健医療従事者育成教育の環境整備を行った。長期に渡る内戦により教育基盤が破壊されていることから質の高い保健医療従事者の育成を目指して、技術協力プロジェクト「医療技術者育成プロジェクト」(2003年9月〜2010年3月)が実施されました。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

関連・連携プロジェクトはありません。

本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。