ロンプル水産センター建設計画

The Project for the construction of marine production center in Lompoul

終了案件

国名
セネガル
事業
無償資金協力(交換公文(E/N))
課題
水産
交換公文(E/N)署名
2004年11月~
供与額
6.52億円

プロジェクト紹介

セネガルのルーガ県ロンプル村では、沖合に漁場がありますが、水揚場がないため、漁獲物が無秩序に取引されていました。また、水揚場所に車両がアクセスできないため、水揚げ後の鮮度低下が著しい状況でした。さらに、製氷冷蔵施設がないために、漁獲量が多いときは魚価が暴落したり、加工品の品質が劣化したりして、漁業の発展を妨げていました。日本は、ロンプル村に水揚げ場、製氷施設等の流通インフラと加工場の整備を支援し、漁獲物の鮮度の向上による零細漁民の収入増大や、加工環境の改善による加工品の価値向上、流通拡大に寄与しました。

協力地域地図

ロンプル水産センター建設計画の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 本協力で建設されたロンプル水産センター。建設された製氷設備棟からの眺め。左側が水揚げ浜で、中央が水揚げ場、右側が事務所棟と漁具ロッカー等である。水揚げ場の奥には水産物加工場がある。 

  • ロンプル水産センターの水揚げ場。ここで水揚げされた漁獲物は魚種別に分けられ、仲買人に販売される。 

  • 水揚げ場での漁獲物選別の様子。ロンプル水産センターの年間水揚げ量は約千数百トンであり、写真の底魚(シタビラメ等)が水揚げ量の上位を占めている。 

  • ロンプル水産センターの製氷設備棟における氷販売の様子。センター収入の約80パーセントは氷販売が占めている。保冷車は当センターで氷と鮮魚を購入し、セネガルの首都ダカールを含む都市の市場等で販売している。水揚げ量の約半分が鮮魚として出荷されている。 

  • ロンプル水産センターへ魚買付に来た仲買人の保冷車。当センターで水揚げされた漁獲物の鮮魚出荷先はダカールが約60パーセント、ルーガ州が約30パーセント、その他ジュルベル州等が10パーセントとなっている。 

  • ロンプル水産センターの水産物加工場。干されているのは「タンバジャン」という塩干発酵品等である。水揚げ量のうち、鮮魚出荷と現地消費を除いたものはこのような水産物加工に回され、加工品は都市へ出荷される。 

  • ロンプル水産センターの運営委員会の会議の様子。運営委員会は漁民代表や加工グループ代表等の利用者団体からなり、会議では収支状況や課題や対策が協議される。 

  • ロンプルは、現在実地中の技術協力プロジェクト「漁民リーダー・零細漁業組織強化プロジェクト(COGEPAS)」のプロジェクトサイトとなっている。プロジェクトでは水産資源管理の確立を目指している。写真はプロジェクト総括の活動風景である。 

  • ロンプル水産センターの前浜。当地で登録されているピロッグ(現地の小型漁船)は117隻にのぼる。 

  • ロンプル水産センターの前浜。当地で登録されているピロッグの他に盛漁期には多くの季節移動漁民も訪れている。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

関連・連携プロジェクトはありません。

本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。