王家の谷周辺地区整備計画

The Project for Improvement of the Surrounding Area of the Valley of the Kings

国名
エジプト
事業
無償資金協力(交換公文(E/N))
課題
都市開発・地域開発、民間セクター開発
交換公文(E/N)署名
2004年11月~
供与額
2.61億円

プロジェクト紹介

ツタンカーメンの墓も含まれるエジプトの王家の谷は、年間数百万人の観光客が訪れる同国で最も人気のある観光地の一つですが、来訪者に対する情報提供施設がなく、来訪者が遺跡全体についての知識を得ることが困難な状況でした。また、王墓内での注意事項に関する情報を来訪者に十分提供できていなかったことから、見学者が触れることによって王墓内の壁画の劣化も進行していました。この協力では、ビジターセンターの建設と展示・管理用機材の調達を支援しました。これにより同国の文化遺産の保護に寄与しました。

協力地域地図

王家の谷周辺地区整備計画の協力地域の地図

協力現場の写真

  • ビジターセンター遠景。王家の谷の入り口に位置している「王家の谷ビジターセンター」チケット売り場も併設されているため、観光客は全員このビジターセンターを経由して王家の谷を見学します。 

  • ビジターセンター近景。ビジターセンターの背後には王家の谷を象徴するピラミッド型の山があり、写真撮影のスポットにもなっています。 

  • ビジターセンター入口。王家の谷ビジターセンターは、観光客が王家の谷全体を俯瞰できるよう縮尺図や王家の谷の構造の解説があり、観光ツアーはもとより、個人旅行でも有用な情報収集の場となっています。 

  • 王家の谷縮尺図。王家の谷の王墓の位置やそれぞれの王墓の深さを俯瞰できる縮尺図。立体的に眺めることができるため、王家の谷全体の状況理解が深まります。 

  • 縮尺図を見る観光客。観光ガイドによる説明がされる定番スポットとなっています。 

  • 映像機器。王家の谷の発掘についての歴史的な映像が5分間にまとめられており、観光客は自由に観賞することができるようになっています。映像ブースは少人数用、大人数用と2種類あり、ツアー客の人数に応じた利用がされています。 

  • 映像機器を見る観光客。王家の谷の発掘についての歴史的な映像が5分間にまとめられており、観光客は自由に観賞することができるようになっています。映像ブースは少人数用、大人数用と2種類あり、ツアー客の人数に応じた利用がされています。 

  • 説明資料。日本の無償資金協力による支援が完成したときには掲示されていなかった王家の谷の構造や壁画の色塗りの様子を説明している資料です。エジプト側は、自国の施設として発展的に利用しており、観光ガイドによる詳細な説明場所としても活用されています。 

  • 説明資料を見る観光客。日本の無償資金協力による支援が完成したときには掲示されていなかった王家の谷の構造や壁画の色塗りの様子を説明している資料です。エジプト側は、自国の施設として発展的に利用しており、観光ガイドによる詳細な説明場所としても活用されています。 

  • 名板。セキュリティチェックをする場所に掲げられている名板。このビジターセンターが日本の支援により建設されたことを、ピーク時には1日8,000人訪問する観光客に伝えています。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

関連・連携プロジェクトはありません。

本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。