道路・橋梁の建設・維持に係る品質管理向上プロジェクト
Improvement of Quality Management for Highway and Bridge Construction and Maintenance
終了案件
- 国名
- フィリピン
- 事業
- 技術協力
- 課題
- 運輸交通
- 協力期間
- 2007年2月~2010年2月
プロジェクト紹介
フィリピン政府は厳しい財政事情を反映して、基幹インフラである道路について、新設よりも既存道路の維持管理・補修を優先する方針を掲げ、維持管理技術の向上を最優先事項としていました。しかし、舗装のひび割れや陥没、橋梁の経年劣化による耐荷力不足等、維持管理の不足を原因とする道路・橋梁の損傷が機能の低下及び補修費の増大を招いており、落橋の危険性のある橋梁や斜面災害多発箇所、走行性の悪い舗装箇所が数多く存在していました。これらの原因として、予算の不足だけでなく、施工管理・維持管理に携わる公共事業道路省技術者が参照するべきマニュアルの欠如、或いは既存マニュアル遵守の不徹底のほか、現場技術者への研修が不十分といった点が挙げられました。この協力は、道路・橋梁の建設・維持管理の品質管理に係る研修プログラムの開発・実施、道路・橋梁建設・維持管理に係る技術マニュアルの作成等を通じて、道路・橋梁の品質管理及び維持管理に係る公共事業・高速道路省及びパイロット地域事務所のエンジニアの能力強化を図りました。