東部黒海地域営農改善プロジェクト

Improvement of Livelihood for Small-Scale Farmers in Eastern Black Sea Region

終了案件

国名
トルコ
事業
技術協力
課題
農業開発/農村開発
協力期間
2007年1月〜2010年3月

プロジェクト紹介

古くから東西貿易の中継地として栄えた歴史を持ち、高中所得国となったトルコ。観光業などのサービス産業の伸びは著しいものの、耕作地が国土の33パーセントを占め、国民の36パーセントが従事している農業は、重要な産業のひとつです。東部黒海地域などの山間部では、単一栽培への依存など農家の生産性が不安定で、都市部住民との間に大きな所得格差が生じていました。この協力では、2000年に実施した開発調査の結果を受け、小規模農家の営農改善のための支援を行いました。これにより、対象地域の小規模農家の所得の向上に寄与しました。

協力地域地図

東部黒海地域営農改善プロジェクトの協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 本プロジェクトの対象県の一つであるトルコ東部黒海地域のトラブゾン。東部黒海地方では、比較的育てやすいヘーゼルナッツと茶が主要農作物ですが、長期にわたる政府補償が過剰生産とそれに伴う品質低下を招いていました。 

  • フィールド調査を行う関係者。近年同作物の自由化が進んだことにより、旧来の単一栽培形態(モノカルチャー)では農家の収入維持が困難になりつつあります。JICAは同地域における営農多角化および営農技術改善などを目指して、技術協力プロジェクトを実施しています。対象地域の農家は、JICA専門家や実施機関と綿密に相談しながら農業を営んでいます。 

  • フィールド調査を行う関係者。生産物であるイチゴの生育状況や販売状況などをJICA専門家や実施機関、農家を交えて議論しているところです。JICA職員は頻繁にトラブゾンに出張し、実施機関(農業村落開発省)、専門家、農家の方々と実際の農業の現場を見ながら協議を行い、必要なリソース、今後の協力などについて話し合っています。 

  • 農家から情報を収集するJICAトルコ事務所員。キュウリの生育状況や販売状況について農家から聞き取り調査を行い、今後の支援計画に反映させます。 

  • プロジェクトの現場の様子。生産物のイチゴを囲みながら、プロジェクト関係者はこれまでの成果を確認し、今後の支援計画を協議します。 

  • トルコ政府の関係者も現場に足を運びます。今年は豊作になるかどうか、蕾を綿密に調べているところです。 

  • イチゴを栽培する農家。JICAは長年、東部黒海地域の営農改善に向け協力を行ってきました。その協力の成果により、農家の方々や実施機関は営農改善に向けて自立的・持続的な活動を行うようになりました。 

  • 収穫したイチゴを手に取り、喜ぶ農家。JICAの協力の成果により、農家ではイチゴなど、より高価格の農産物を収穫できるようになりました。「プロジェクトが開始される以前と比べて収入が増加した。」と、農民たちは喜んでいます。 

  • 同プロジェクトには女性地位向上活動の専門家も配置されています。その活動によって、同地区の女性が独自に銀細工を作成し、活動の一環として観光客向け売店を開いて副次的収入を得られるようになるなどの成果も見られます。女性の地位が比較的低くみられがちなトルコの伝統的社会においては、従来女性は家の中に留まり家事と農業を手伝うものとみられていました。女性達自身がそのしがらみを打ち破り、女性たちだけの活動として生き生きと銀細工を販売し生計を支えるまでになった事は画期的な事です。 

  • 女性グループのリーダーは、「プロジェクトが女性のグループ化を行い、技術支援を行ってくれた事で、私達自身で銀細工の販売を行えるようになりました。以前にくらべ将来への展望を持つ事ができるようになりました。プロジェクトには大変感謝しています。」と話してくれています。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

関連・連携プロジェクトはありません。

本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。