地方政府環境管理能力強化プロジェクト

Project on Strengthening Environmental Management Capacity of Local Governments in Indonesia

終了案件

国名
インドネシア
事業
技術協力
課題
環境管理、ガバナンス
協力期間
2009年3月~2011年9月

プロジェクト紹介

インドネシアでは、経済発展に伴い大気汚染や河川汚濁、廃棄物問題が発生しています。河川の汚染原因は、流域周辺住民による家庭ごみの不法投棄および下水処理施設や家庭浄化槽などの未整備等とされていましたが、それよりも重要な原因は環境管理行政の能力不足で、国家の政策や法制度に沿った環境管理が適切に行われていないことにありました。この協力では、西ジャワ州およびバンテン州のパイロットサイト(バンテン州ボゴール県、タンゲラン市)において、地方政府の水質管理および水質汚濁の防止に係る義務と責任の明確化、パイロットサイトにおける水質管理計画の策定、これに基づいたパイロット活動の実施により、地方政府の水質管理能力向上を図りました。

協力地域地図

地方政府環境管理能力強化プロジェクトの協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • チサダネ川は西ジャワ州からバンテン州を南から北へ流れ、ジャワ海へ流れ込む。タンゲラン市やボゴール市などから排水が流れ込み、水質の悪化が進む。 

  • 主に組織制度面と水質管理の技術面について検討を行う2つのワーキンググループ形成。適時会議を開き、水質管理における課題や活動の進捗について議論を行う。 

  • 関連機関やNGOなど幅広いステークホルダーを招きセミナーを開き、水質管理について意見を交換する。 

  • 2010年1月〜2月にかけて本邦研修を実施。計12名のカウンターパート職員が参加し、大阪府の水質管理や埼玉県の下水処理施設などについて講習を受けた。 

  • ボゴール県環境管理部局が所有するラボに対し、水質分析技術やデータ管理、QA/QCなどに関してトレーニングを実施。 

  • 投機ごみはチサダネ川の汚染源の1つ。本プロジェクトの支援の下、カウンターパート機関がその現状を調査し、地図を作成。意識啓発用の素材として使用されている。 

  • 河川における水質モニタリングの向上を目指し、専門家が活動に同行。現場で改善点などを議論し、能力向上を図る。 

  • 水質管理において行政によるインスペクションは重要な活動の1つ。カウンターパート機関によるインスペクション活動に専門家が同行し、OJTにより技術移転を行う。 

  • パイロット活動として、地域住民を対象にしたごみ投棄に関する意識啓発イベントを実施。カウンターパート機関が意識啓発に関する手法を学ぶ良い機会となった。 

  • 地域コミュニティーを招き、下水管理に関する意識啓発活動を実施。住民とカウンターパート機関が下水処理の問題点などについて意見を交わした。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

関連・連携プロジェクトはありません。

本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。

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