シャーガス病対策プロジェクトフェーズ2

Project for the Control of Chagas Disease (Establishment of Sustainable Surveillance System)

国名
グアテマラ
事業
技術協力
課題
保健医療、貧困削減
協力期間
2009年7月〜2012年6月

プロジェクト紹介

サシガメ虫を介して感染する「シャーガス病」は、慢性になると死を待つしかない、マラリアについで恐ろしい熱帯病で、グアテマラの推定患者数は25万人(2006年)です。2000年以降、日本は同国に対するシャーガス病対策の支援を継続的に実施し、戸別訪問による殺虫剤散布や予防教育などを通じてサシガメ虫の生存率を激減させるなどの成果を挙げてきました。この協力(フェーズ2)では、こうした活動に加え、住民参加型の監視システム構築を支援しました。これにより、対象県においてシャーガス病の媒介虫による感染の大幅な減少に寄与しました。

協力地域地図

シャーガス病対策プロジェクトフェーズ2の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • チキムラ県の村落にて:家屋改善によりサシガメがいない環境を作る:シャーガス病はグアテマラの風土病で、グアテマラの保健省は、国内東部を中心に、10県に対する対策を優先して行っています。病気を媒介する吸血性昆虫サシガメは、田舎にある土壁や茅葺き屋根の家を好んで生息します。この家は、壁の割れ目を修繕することにより、サシガメが隠れる場所をなくしてあります。家屋改善は砂、石灰など入手可能な材料が用いられ、低いコストで効果が長年持続するため、殺虫剤散布に取って代わる環境に優しい対策です。 

  • チキムラ県の村落にて :ボランティア宅にて意見交換:シャーガス病の住民参加型監視活動は、家の中でサシガメを確認した場合に、地域のボランティアに届出る仕組みを基本としています。このボランティア(右側の黒い帽子)の男性は、サシガメの歌をつくり、自分でギターを弾いて広めた結果、栄誉賞を受賞しました。 

  • バハベラパス県ラビナルの市場、サラマの中央公園にて:流行地域を訪れるときにはその土地の文化風土を知ることも大切です。仕事を終えた後、媒介虫対策班の調整官に市場を案内され、郷土料理を紹介してもらいました。各地の中央公園は市民の憩いの場です。美しく荘厳な教会を訪れるのも楽しみの一つです。 

  • 年間活動計画を調整するワークショップ:媒介虫対策はシャーガス病を媒介するサシガメだけでなく、マラリアのハマダラ蚊、デング熱のネッタイシマ蚊など、病気を媒介する様々な昆虫およびその生息環境との戦いです。気温や降雨などの環境条件により昆虫が活発になる時期が異なるため、全体を見渡した計画的な年間活動ができるよう、プロジェクトが媒介虫対策班を支援しています。 

  • プロジェクト全体計画の検討会(1):対象地域が10県から主要なメンバーを集めてプロジェクトの目標や方向性を共有し合いました。 

  • プロジェクト全体計画の検討会(2):プロジェクトは、直接会えない何百人もの関係者、さらに流行地域の何百万人もの住民の健康を目指して活動しています。 

  • プロジェクト全体計画の検討会(3):その原動力は、グアテマラが中米で初めてサシガメ(ロドニウス種)による感染中断を果たしたことにも現れています。 

  • 学校における健康教育:流行地域では学童を対象とする健康教育も行われています。子どもが病気のことを兄弟や親に伝え、サシガメがいない地域を広げることが病気の悪循環を将来にわたって断つことにつながるのです。青年海外協力隊員が任地において普及教育活動に一躍を担っています。 

  • サカパ県における監視活動モニタリング:サシガメや患者発見に関する住民の意識を維持することは病気の予防に繋がります。保健ワーカーが定期的に地域ボランティアを訪問したり、ボランティア同士の会合の支援ができる地域を増やすために支援を強化しています。地域の健康を守るリーダであるボランティアの存在は保健システムをつなぐ大切なパイプです。 

  • 研修、ワークショップを各地で展開しています。:このような地域の取り組みをサポートするのが、媒介虫対策班をはじめとする保健省のスタッフです。プロジェクトは、保健省で働く様々な人がシャーガス病に関する正しい知識を持ち、地域保健の向上により良い貢献が出来るよう様々な支援を行っています。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

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本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。

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