スレブレニツァ地域における信頼醸成のための農業・農村開発プロジェクト

The Project for Confidence-Building in Srebrenica on Agricultural and Rural Enterprise Development (SACRED)

終了案件

国名
ボスニア・ヘルツェゴビナ
事業
技術協力
課題
農業開発/農村開発、ジェンダーと開発
協力期間
2008年9月~2013年11月

プロジェクト紹介

1995年までの紛争で、死者20万人、難民・国内避難民200万人以上という犠牲を出したボスニア・ヘルツェゴビナ。特に激しい戦場となったスレブレニツァ市の2006年現在の人口は、紛争以前の約3割に回復したに過ぎず、多くは紛争で生計手段を奪われ、農業を中心としたかつての経済基盤の再興が強く望まれていました。ムスリム系とセルビア系住民との感情的な対立の中、日本は2006年から民族和解と住民の経済的自立のための協力を開始しており、この協力では、農業・農村開発活動への住民協同参画を拡充して住民間の信頼感醸成を支援しました。

協力地域地図

スレブレニツァ地域における信頼醸成のための農業・農村開発プロジェクトの協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 農業機械の両民族による共同利用。梱包された飼料用の牧草を収集する。 

  • ラズベリー苗の植え付け。プロジェクト地域は紛争前から有名なラズベリー産地であり需要が高く生産拡大を目指す。 

  • 飼料用とうもろこしの刈り取り。プロジェクトが供与したハーベスターが有効利用されている。 

  • 両民族の子供が共に集う幼稚園の保育風景。民族融和は子供からとの考えから、プロジェトが小学校の倉庫を改装し、開園に漕ぎ着けた。 

  • 栗の苗の配布。副収入源として成果を挙げている蜂蜜生産のための蜜源となることが期待されている。 

  • いちごを導入。サイズ、甘さ共に日本産のものに引けをとらない。高値で売買されている。 

  • いちごをパック詰めし、高値で売るというマーケット戦略。これも初の試み。おばちゃんたちはお茶を飲みながらひと息。 

  • 養蜂の飼育点検。養蜂には高度な技が必要。住民間で教えあう。 

  • 遠心分離器による蜂蜜の搾り取り作業。 

  • 両民族混合の農業機械共同利用運営メンバー。 

関連情報

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本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。

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