地方行政強化を通じた流域管理向上プロジェクト

Participatory Watershed Management and Local Governance Project

終了案件

国名
ネパール
事業
技術協力
課題
自然環境保全、ガバナンス
協力期間
2009年7月~2014年7月

プロジェクト紹介

ネパールでは、人口の約半数が山間地域に住んでおり、急峻な地形による斜面崩壊や農地の土砂流出が生産性の低下をもたらしていました。また、これらの住民の多くが貧困層で、貧困を背景とする森林の無計画な伐採なども土砂流出に拍車をかけていました。森林保全を含む土壌保全・流域管理の取り組みは、貧困対策、社会的弱者対策の面からも、一層推進していく必要性がありました。この協力では、同国の地方分権の流れの中で、地方自治体と住民組織の計画・実施能力の強化および村落単位の流域管理事業の改善を支援しました。

協力地域地図

地方行政強化を通じた流域管理向上プロジェクトの協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • まず、村の現状を知るために、集落資源マップを作ってみる。自分達の住んでいる集落が地図のように表現されるのは楽しい、との声。これらの作業を通じて、解決すべきことの優先順位、具体的方法を決定する。 

  • 住民とカウンターパートである郡土壌保全事務所のエンジニア達と崩壊現場を調査する平野専門家(左端から2人目)。 

  • 調理や暖房など、主要燃料は薪炭である。薪集めは女性の仕事とされ、日々の過酷な労働を担っている。 

  • 女性グループに対して生計向上活動の支援(3万円)を行う。ショウガ栽培研修の様子。 

  • 住民たちが決めた「崩壊した灌漑水路の復旧」活動にプロジェクトではセメントなどの資材購入費(8万円)を支援する。住民たちが自ら工事を実施する。 

  • 土壌保全事務所エンジニアに対して、参加型スキル、緑化技術などの研修も行う。 

  • ネパール丘陵部の典型的な景観。天に至る棚田、意外なほどに森林が少ない(25パーセント、FAO 2010)。また年間2000〜4000ミリの降雨があり、表土流出が激しい。 

  • 村人とWCC(集落開発委員会)を組織して、村の問題点や発展の方向性を考える。 

  • 「簡易水道の集水タンク」は村役場からの追加助成を得て建設中。郡土壌保全事務所のエンジニア達は、技術面のアドバイスも行う。 

  • 近年、車道開通が拡大しているが、不充分な工事のため、雨季後には斜面が崩壊し、不通となる。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

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本プロジェクトの他の期・フェーズ

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