南太平洋大学ICTキャパシティデベロップメントプロジェクト

ICT for Human Development and Human Security Project

終了案件

国名
フィジー
事業
技術協力
課題
教育、情報通信技術
協力期間
2010年2月~2013年1月

プロジェクト紹介

フィジーを含む大洋州地域は、域内に高等教育機関が少なく、情報アクセスも容易ではありません。南太平洋大学は、1969年に地域島嶼国12ヵ国が資金を拠出して共同設立した域内最高水準の国際高等教育機関で、域内各国の学生に遠隔教育を実施しています。1998年以降、日本は、同大学の遠隔教育ネットワーク機材・施設整備、コンピュータ科学・情報システム教育やIT研究開発に対する技術協力を支援してきました。この協力では、増加する学生数に対応する情報通信技術(ICT)関連施設の拡充、産業界から需要に応える人材育成機能の強化などを支援しました。

協力地域地図

南太平洋大学ICTキャパシティデベロップメントプロジェクトの協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • プロジェクトサイトとなる無償資金援助で建設されたJapan-Pacific ICTセンター。このプロジェクトは、このICTセンターを拠点に、1)2つの新ICT学士号プログラムの設立 2)USPNet衛星通信ネットワークの強化 3)遠隔教育における新技術活用と遠隔教育教授法強化 4)ICTセンターの運用確立 の4つのコンポーネントを支援する。 

  • USPにおける遠隔教育の要となるUSPNet衛星通信ネットワーク地球局(フィジー本校)。ここから大洋州地域11カ国の遠隔キャンパス・学習センターに、映像・音声を含めたeラーニング形式で高等教育が配信されている。 

  • プロジェクトメンバー集合写真(第一回合同調整委員会終了後) 

  • ソフトウェア技術セミナーを実施する太田短期専門家 

  • ネットワーク技術セミナーを実施する平塚短期専門家 

  • 新しい衛星通信ネットワークにつき技術移転を行うプラマニク短期専門家 

  • ICT関連国際機関が集まり、空白地帯となっている太平洋地域内での情報セキュリティ組織「PacCERT」設立につき協議。国境を超えた脅威が増す情報セキュリティ分野においては、国および地域の枠を超えた協力関係が不可欠となる。 

  • 2010年6月にトンガ王国にて開催された大洋州地域ICT大臣会合にUSP派遣団の一員として参加した村上長期専門家(右端)。この会合にて、USPがICTセンターを拠点に、大洋州地域のICT発展のリーダー的役割を担っていくことが、域内すべての国から承認された。 

  • Japan-Pacific ICTセンターオープニングセレモニー(2010年7月6日)での一コマ。フィジー国ナイラティカウ大統領が吉澤大使とともに、ネットワークで接続されたJICA研究所とビデオ会議を行った。 

  • ICTセンターのコンピュータ実習室で勉強をするコンピュータ学科の学生 

関連情報

関連・連携プロジェクト

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本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。

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