結核及びトリパノソーマ症の診断法と治療薬開発プロジェクト

Establishment of Rapid Diagnostic Tools for Tuberculosis and Trypanosomiasis and Screening of Candidate Compounds for Trypanosomiasis

終了案件

国名
ザンビア
事業
技術協力
課題
保健医療、貧困削減
協力期間
2009年11月~2013年11月

プロジェクト紹介

ザンビアでは、HIV感染者の増加に伴う重複感染による結核の再流行や、治療困難な多剤耐性結核および超多剤耐性結核の蔓延が危惧されています。また、マラリアは同国で最大の疾患ですが、トリパノソーマ症などの原虫感染症などのマラリア類似疾患がマラリアと誤診され、適切な治療を受けられないまま重症化し死に至ることも問題となっていました。この協力では、高感度かつ簡易な診断システムを結核およびトリパノソーマ症へ応用することを目指し、あわせてトリパノソーマ症治療薬候補物質の探索を行うことを目的とした研究体制の整備などを支援しました。これにより、同国の研究機関の研究開発能力の向上に寄与しました。

協力地域地図

結核及びトリパノソーマ症の診断法と治療薬開発プロジェクトの協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • プロジェクトを開始するにあたって、2009年2月に詳細策定調査を行い、ザンビア側関係者との協議を行いながら、協力計画の策定を行いました。本プロジェクトはザンビア大学医学部付属教育病院(University Teaching Hospital:以下、UTH)と協力して結核の研究を、ザンビア大学獣医学部と協力してトリパノソーマ症の研究を行っていますが、写真は詳細策定調査時のUTHとの協議の様子です。 

  • プロジェクトの開始にあたって開催された、主要関係者によるキックオフ会議の様子(2009年12月11日)。 

  • トリパノソーマ症の研究を実施している、ザンビア大学獣医学部の外観。 

  • トリパノソーマ症の研究の一環として、いくつかの村を巡回しながら、家畜(牛とヤギ)からの血液採集を行いました。写真はプロジェクトの短期専門家を中心に採血したヤギの血液を処理し、血液内の原虫を検査している様子です。(2010年4月27日)。 

  • 四半期報告会の様子。定期的にプロジェクトの進捗状況を確認するため、関係者が集まり会議を行っています。 

  • 本プロジェクトでは、LAMP(Loop-Mediated Isothermal Amplification)法とよばれる遺伝子増幅技術を使用し、結核の迅速診断法開発をおこなっています。写真は、UTH結核ラボラトリーにて、プロジェクトチーフアドバイザーがLAMP法の手技をザンビア側研究者に指導している様子です。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

関連・連携プロジェクトはありません。

本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。

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