統合的沿岸生態系保全・適応管理プロジェクト

Project on Integrated Coastal Ecosystem Conservation and Adaptive Management under Local and Global Environmental Impacts in the Philippines

終了案件

国名
フィリピン
事業
技術協力
課題
自然環境保全
協力期間
2010年3月〜2015年2月

プロジェクト紹介

フィリピンでは、海洋汚染の拡大、無秩序な観光開発、過剰・違法漁業、自然災害や気候変動などの影響によって、沿岸部の生態系破壊や生活環境の劣化が問題となっています。しかしながら、沿岸生態系の保全や気候変動適応策などの立案や意思決定に必要な科学的基礎情報は整備されていませんでした。この協力では、同国の研究・行政機関と共同して、統合的な沿岸生態系の保全と適応管理を行うための科学的な知見を整備し、将来の保全計画作成や管理システムの構築を支援しました。

協力地域地図

統合的沿岸生態系保全・適応管理プロジェクトの協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 環境変数の長期観察のための連続的・包括的モニタリングシステム(固定式) 

  • ボリナオ(パンガシナン)における集中的な沿岸生態系保全・適応管理プロジェクト調査:センサー(ドップラー流速分布計)設置(2010年9月雨季) 

  • ボリナオ(パンガシナン)における集中的な沿岸生態系保全・適応管理プロジェクト調査:海中センサー(流速計)設置(2010年9月雨季) 

  • リンガエン湾(パンガシナン)における集中的な沿岸生態系保全・適応管理プロジェクト調査:沖合の生化学分析のための水試料採取及び処理(2011年3月乾季) 

  • 沿岸生態系保全・適応管理プロジェクトリーダーによる現地及び研究所訪問(2011年7月・北海道厚岸町) 

  • 沿岸の海洋保護区(MPA)の効果的な設計のために、魚類の行動範囲を音響テレメトリーで解析。魚に発信機を装着して海草藻場でリリースし(写真)、行動範囲と行動パターンを追跡した。 

  • 海草のストレス耐性を検証する培養実験をボリナオ海洋科学研究所の屋外水槽施設で実施した。 

  • このプロジェクトのフィリピン若手研究者の集団遺伝解析技術の研修(2014年7月・東京大学) 

  • もう一つの重要な社会実装項目である統合的意思決定支援システム(以下、IDSS)は、ラギンディンガンを除くすべてのサイトに実装された。この写真は、イロイロ州でのIDSSの研修風景。地元の様々な関係自治体等からの参加者に対して、日本側とフィリピン側のポスドクや大学院生クラスの若手プロジェクトメンバーが研修の講師となった。 

  • このプロジェクトでは、最も重要な社会実装項目の一つとして,包括的常時モニタリングシステム(以下、CCMS)を各プロジェクトサイトに導入し運用した。写真はボリナオに設置したプラットフォームベースCCMSの例。 

関連情報