アバイ渓谷地すべり対策調査プロジェクト

Project for Developing Countermeasures against Landslide in the Abay River Gorge

終了案件

国名
エチオピア
事業
技術協力
課題
水資源・防災
協力期間
2010年3月~2012年3月

プロジェクト紹介

エチオピアの首都アディスアベバとスーダンを結ぶ国道3号線は、穀倉地であるアムハラ州を縦断し、産油国スーダンからの輸入原油燃料の約8割が同路線を通じて陸送されている重要な路線です。この路線上にあるアバイ渓谷(約41キロメートル)は地すべり多発地帯であるため、安定的な交通を維持するための適切な対策を行う必要がありました。しかし、地すべりのメカニズムが解明されていないために、適切な対策につながっていないのが実情でした。この協力では、各種調査を行った上で、アバイ渓谷における地すべりメカニズムの解明を行いました。

協力地域地図

アバイ渓谷地すべり対策調査プロジェクトの協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 2010年7月1日に実施された合同調整会議の状況。JICAエチオピア事務所および調査団と、カウンターパート機関であるエチオピア地質調査所においてプロジェクトの進捗や課題が議論された。 

  • 地すべりの進行により発生した道路段差によりスタックしたトラック。写真は、アバイ地域においても最も地すべりが顕著な区間の一つ。 

  • 物理探査技術の指導状況。磯貝団員(右)が本プロジェクトの供与機材である地震波探査機を用いた地下探査方法をカウンターパートに指導している。 

  • 地すべり地のボーリング掘削状況。地下水位計用の塩化ビニルパイプを埋設中である。 

  • コア観察状況。野田団員(左)が、ボーリングコアの地質柱状図作成を指導している。 

  • 雨量計データの収集状況。本プロジェクトで供与・設置した雨量計のデータを収集している。右は土山団員。 

  • 孔内傾斜計用パイプの準備状況。本プロジェクトで供与した孔内傾斜計用の特殊ケーシングパイプの接続を行っている。ボーリング掘削後、これらのパイプを地下埋設する。 

  • 孔内伸縮計データの収集状況。プロジェクト開始1年後にはカウンターパート自らデータを収集・解析できるようになった。 

  • 安定解析のワークショップ。地すべり安定解析について、地質断面図を見ながら調査団およびカウンターパートが議論している。 

  • 本邦研修の状況。エチオピア地質調査所4名が研修のため2011年6・7月に来日した。写真は国土交通省高崎河川国道事務所の監理モニター室を視察している様子。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

関連・連携プロジェクトはありません。

本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。

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