地方給水運営維持管理プロジェクト

The Project for Enhancement of Operation and Maintenance for Rural Water Supply

終了案件

国名
マラウイ
事業
技術協力
課題
水資源・防災
協力期間
2011年7月2015年7月

プロジェクト紹介

マラウイでは、都市部に比べて農村部の給水率が低いことが、貧困の助長につながっていました。特に農村部における給水施設は、維持管理不足、施設の破壊や窃盗、評価・モニタリング体制の不備などにより、機能していない施設もあり、それらの修理と再稼働が急務でした。この協力では、ムチンジ県を対象として、住民参加型管理による給水施設の運営維持管理に関するフレームワークを、実地試験を通じてより実践的な内容に改善することを目指した支援を行いました。これにより、村落部における給水施設の維持管理能力の強化と、給水施設の稼働率の向上に寄与しました。

協力地域地図

地方給水運営維持管理プロジェクトの協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • プロジェクトの冒頭に、日本側・マラウイ側の関係者が一堂に集まり、プロジェクトの進め方について意見交換をしている。 

  • プロジェクトの第1年目には、ベースライン調査として、対象地区における給水施設の稼働・不稼働の状況と村落住民による給水委員会の現状の確認を行い、運営維持管理の課題の抽出を行っている。写真は、給水施設で給水委員会に対するインタビュー調査を行っている様子。 

  • プロジェクト第1年目のベースライン調査で不稼働であった井戸に対して、その原因を調査するために井戸診断調査を行っている。写真は、不稼働に井戸に対してアフリデブハンドポンプを解体し、井戸内部の揚水管を引き抜いて、揚水管の状態を診断する様子。 

  • 写真は、井戸診断調査の結果、不稼働の原因が揚水管に発生した亀裂であることが判明した事例を示している。 

  • プロジェクトの第1年目には、ベースライン調査の一環として、給水に係る衛生習慣を把握するためにフォーカス・グループ・ディスカッションを実施している。写真は、利用者の定期的な水料金支払い意志を促進する衛生習慣についてグループ・ディスカッションを行っている様子。 

  • プロジェクトの第1年目には、対象地域の運営維持管理状況の現状を調査している。写真は、既存の維持管理フレームワークの一つである住民参加型管理(Community-Based Management:CBM)トレーニングの様子。トレーニングは、給水、保健衛生および村落開発の3部門から派遣される普及員によって行われる。 

  • キャパシティ・アセスメントの一環として、ワークショップにおいて、参加者全員で地方給水の運営・維持管理の関係者を抽出・分類している。 

  • 対象地域では、給水施設の持続可能な運営・維持管理を推進するための重要な担い手であるエリア・メカニック(民間のハンドポンプ修理人)がNGOの支援によりその育成が図られている。写真は、その現状や課題を抽出するためにエリアメカニックに対してインタビュー調査を実施している様子。 

  • 対象地域では、給水施設の持続可能な運営・維持管理を推進するためのもう一つの重要なファクターであるハンドポンプ交換部品サプライチェーンの構築が試みられている。写真は、NGOが、サプライチェーンへの参加を希望するショップ・オーナーに対して、ワークショップを実施している様子。 

  • 写真は、同じワークショップの一環として、座学講習だけでなく、ショップ・オーナーに対してアフリデブポンプの分解手順を実地講習している様子。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

関連・連携プロジェクトはありません。

本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。

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