森林火災危機管理能力向上プロジェクト

Project on Development of Integrated System for Prevention and Early Warning of Forest Fires

終了案件

国名
北マケドニア共和国
事業
技術協力
課題
自然環境保全、水資源・防災
協力期間
2011年5月~2014年5月

プロジェクト紹介

北マケドニアは、国土面積の約38パーセントを森林地帯が占めていますが、森林火災が多発していました。こうした状況に対処するため、2005年に危機管理センターを設立して災害情報の蓄積と分析、関係各機関との連携・調整などを行っていました。しかし地理情報(GIS)システムの運用能力の不足や情報集約体制の未確立など改善が必要な状況でした。この協力では、同センターにおける森林火災の予防・早期警戒についての情報収集能力・発信力、関係者間の調整能力の強化を支援しました。これにより、森林火災の予防・早期警戒を実現し、大規模森林火災の抑制に寄与しました。
※「北マケドニア」の国名呼称は、平成31年2月12日以降「マケドニア旧ユーゴスラビア共和国」から「北マケドニア共和国」へ変更しています。

協力地域地図

森林火災危機管理能力向上プロジェクトの協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 森林火災の様子。Fire Weather Index(以下、FWI)の値が小さい場合には、林床部のみの火災となる可能性が高く、FWIの値が大きい場合には、樹冠部にも延焼する可能性が高い。 

  • 森林火災の様子。すでに樹冠部に延焼している。 

  • 森林火災跡地の様子。林床部のみの火災であったと考えられる。 

  • 危機管理センター(CMC)に設置された森林火災危険度情報表示用サーバーを検収している様子。 

  • 自動気象観測装置から送信される温度、湿度、風速、雨量をもとに、FWIを計算する。FWIマップは、森林火災危険度情報のひとつのレイヤーを構成するものである。森林火災危険度情報のレイヤーには、FWIマップ、ホットスポット・マップ、植生乾燥度マップなどがある。写真は、ビニサ地区に設置した自動気象観測装置を検収している様子。 

  • スベティ・ニコレ地区に設置した自動気象観測装置。 

  • 森林火災リスクアセスメントに必要なデータの特定について、Steering Committee(SC)で議論している様子。 

  • 森林火災早期警戒システムの構想について、技術調整グループ (TCG)で議論している様子。 

  • 森林火災を扱うためには、森林管理情報の入手が不可欠である。国内には、約190の森林管理計画区があるが、写真は、森林公社において、森林管理計画図をもとに、森林管理計画について議論している様子。 

  • プロジェクト事務所で、プロジェクトの活動計画について議論している様子。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

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本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。

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