
第一回合同調整委員会(2012年4月12日)において、プロジェクトのPDMおよびワークプランが議論・承認されプロジェクトの全体的な方針および方向性が共有された。プロジェクトの活動の計画・管理のため、合同調整員会は定期的に開催される予定である。

井戸ダム建設公社(以下、DDCA)が、貸出用の新規機材の維持管理を行うために、整備環境、部品調達システムなどを改善し、貸出機材用の維持管理システムの構築を技術面および制度面から支援する。写真は、プロジェクトにより調達された整備用工具を格納するために、DDCAが整備した工具倉庫。

DDCAの掘削工事の作業状況。DDCAの掘削技術者を民間掘削技術者への指導者に育成するため、DDCAの掘削技術の標準化、技術移転のためのマニュアルなどのツール作成を、プロジェクト専門家とDDCAカウンターパートが共同で進めている。

民間地下水開発セクター(掘削企業)の能力向上のため、どのような支援を求めているかのニーズ調査を実施中である。写真は、民間掘削企業の掘削機材置き場で実施したインタビューの様子である。(写真提供:久野 真一)

タンザニアには100社程度の民間掘削企業があるが、タンザニアの給水事情の改善に大きく貢献していくには、機材面および技術面の両面での支援を必要としている。写真はダル・エス・サラームに位置する民間企業の事務所である。(写真提供:久野 真一)

写真のDDCAの整備工場の施設は、貸出機材の維持管理を行うためには、機材面および施設面で整備環境の充実が必要である。本プロジェクトでは、適切な整備環境の拡充計画をDDCAが立案・実施するための支援を行う。

貸出機材のための、DDCAの新しい維持管理システム構築では、整備士の技術向上も重視されている。写真は、プロジェクト専門家の支援のもと開始された、DDCA維持管理課内の技術研修会の様子である。

民間掘削企業にとって適切な工事計画立案のために有益となるDDCA所有の既存井戸情報は書庫に保管されており、有効活用が困難であった。本プロジェクトでは、DDCAの既存井戸報告書を電子化し、データベース化による情報提供のためのシステム構築を支援する。