デジタル地形図作成プロジェクト

Digital Topographic Mapping Project of Togo

国名
トーゴ
事業
技術協力
課題
都市開発・地域開発
協力期間
2011年3月~2013年10月

プロジェクト紹介

トーゴは1990年代から続いた政治的混乱を脱し、インフラ整備による国土開発を再開しようとしています。しかし、同国政府が所有する紙の国土地理情報は、1964年に作成されたものが最新の地形図となっており、各行政機関の計画策定業務に支障をきたしていました。この協力では、最新の地形情報を反映した同国全土(約56,000平方キロメートル)の、縮尺50,000分の1のデジタル地形図の整備を支援するとともに、地図総局の職員が自身で地形図の作成や更新を行うための能力開発を行いました。これにより、同国のインフラ整備に寄与しました。

協力地域地図

デジタル地形図作成プロジェクトの協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 適切に管理された国家基準点が存在しなかったことから、新規に5点の国家基準点を設置し、国際的に信頼できる観測手法により位置情報を付与した。 

  • 既存の国家基準点調査の様子(既存の座標は十分な精度を保有していなかった)。 

  • 既存の水準点の値を参照し、衛星画像の標定点に標高を付与した。 

  • 集落名や集落内の公共施設の分布調査のために聞き取り調査を行った。 

  • 地図上で属性の表示が必要な地物について、現地にてハンディGPSやカメラを用いて位置情報や属性情報を取得した。 

  • 衛星画像を標定する「空中三角測量」、地物の位置情報を衛星画像のトレースによって取得・編集する「数値図化・編集」、50,000分の1印刷図として地図を適切に象徴化する「地図記号化」などについて技術移転を行った。 

  • 既存図と当プロジェクトで作成された新規地図。 

  • 道路整備分野において、当プロジェクトで作成された地理情報の活用が期待できる。写真は、現在の舗装道路の状況。 

  • 当プロジェクトで作成された地理情報の活用例(行政的な統計情報)。 

  • データ利活用のための関係省庁へのセミナーの様子。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

関連・連携プロジェクトはありません。

本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。