子どもたちの放課後学習活動スタート!(対象3CAPの全380小学校)
教育フォーラム、CGS委員研修、そしてファシリテータ研修と、学校とコミュニティとの協働による算数学習改善活動の普及に向けた一連の準備活動を終え、いよいよ今月より各小学校にて算数ドリルを用いた放課後学習活動が始まりました。今月中にプロジェクトチームがモニタリングで訪問した全ての学校において、地域ボランティア(ファシリテータ)の協力の下で放課後学習活動が開始され、子どもの出欠・進捗確認シートについても概ね正しく記入できていることが確認できました。
2021年12月のプロジェクトニュースでお伝えしたとおり、各CAPの指導主事にはモニタリング用のバイクを供与しましたが、このバイクで学校を巡回訪問している指導主事からも日々、放課後学習に生き生きと取り組む子どもたちや、それを支えるファシリテータの活躍する様子が写真で送られてきます。各小学校で活動するファシリテータ同士のWhatsAppグループが作られ活発な情報交換がなされたり、自主的に活動計画を作り指導主事に提出するファシリテータがいたり、子どもの学習改善に意欲的に取り組む人々の様子が伺えます。またファナCAPのセンター長は、自ら地元ラジオ放送番組に出演してプロジェクトの取り組みを紹介して下さるなど、この取り組みが地域内の人々に広く知れ渡り、地域全体で子どもの学びを支援できるよう積極的に取り組んで下さっています。
一連の研修が終了した1月末、教育省の人事異動により対象3地域のうち2地域の教育センター長が交代となりました。今月のモニタリングではそれぞれの新センター長に対し、プロジェクトの概要と現在実施中の活動についてブリーフィングを行なったところ、プロジェクトへの理解と大きな賛同が得られ、その後のWhatsAppグループへの投稿をつうじて彼らが着任早々から積極的にモニタリング活動を実施している様子が伺え、心強い限りです。その意欲を後押しするため、4月上旬に、対象3CAPの全センター長と全指導主事をバマコへ招き、キャッチアップセミナーを開催することとしました。本セミナーを通じて、現場の主役である彼らが、より効果的に学校とコミュニティとの協働による子どもの学習支援活動を実施していけるよう支援していきます。
モニタリングに係る協議の様子(CAPジョイラ)
ジョイラ地域の放課後学習活動(カラドゥグ市)
モニタリングに係る協議の様子(CAPファナ)
地元ラジオ番組でプロジェクトを紹介するファナCAPセンター長
ファナ地域の放課後学習活動(ティンゴレ市)
赤ちゃんを背に放課後学習活動ボランティアをして下さるファシリテータの女性(CAPファナ)
モニタリングに係る市の教育担当との協議の様子(ノソンブグ市)
ノソンブグ地域の放課後学習活動(ノソンブグ市)