マタディ橋維持管理能力向上プロジェクト

Project on capacity development for bridge management

終了案件

国名
コンゴ民主共和国
事業
技術協力
課題
運輸交通
協力期間
2012年3月~2015年3月

プロジェクト紹介

コンゴ民主共和国のマタディ橋は、日本の円借款により建設され、経済・社会面で重要な役割を果たしてきました。しかし建設から30年が経過し、橋梁維持管理の点検、補修計画の見直しが必要な状態ですが、同国には500メートル以上の長大橋や吊橋が他に存在しないため、十分な技術が蓄えられていません。この協力では、同橋の維持管理を行うキンシャサ・バナナ交通公団(OEBK)に対して、中期的な橋梁維持運営管理計画の策定や技術者の維持管理技術の向上を支援しました。OEBK職員は、データベースの作成・更新を行い、橋梁点検も効率的に実施しており、橋梁の維持管理能力が向上していることが確認されています。

協力地域地図

マタディ橋維持管理能力向上プロジェクトの協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 1983年に日本の円借款により建設された、コンゴ川に架かる唯一の吊り橋、通称「マタディ橋」の全景。 

  • 日本人技術者の指導の下、現地技術者が主ケーブル開放の作業を行った。 

  • 本州四国連絡高速道路株式会社における本邦研修で、日本の橋梁維持管理を学ぶ。 

  • 「マタディ橋」完成後すぐに紛争が始まってしまったが、日本人技術者からの技術移転が功を奏し、30年経った現在も立派に維持管理されている。マタディ橋を利用する、地元の人達。(写真提供:久野真一) 

  • マタディ橋の橋梁内部を点検する、キンシャサ・バナナ交通公団(以下、OEBK)技術者。(写真提供:久野真一) 

  • 地上数十メートルの高さ、細い橋脚ワイヤー上を身軽に登りがなら、点検するOEBK技術者たち。(写真提供:久野真一) 

  • 橋を吊るワイヤーのメンテナンス作業を行うOEBK技術者。(写真提供:久野真一) 

  • マタディ橋を望む丘で、技術指導をするOEBKの技術者。日本での研修経験のある技術者が橋を守ってきたが、内戦中は若手技術者を育てる事が出来ず空白世代が生じた。ベテランの引退前に、技術が引き継がれていくことが今後の課題だ。(写真提供:久野真一) 

  • 日本と同国の友好のシンボルになっている。(写真提供:久野真一) 

  • マタディ橋の夜景。橋の建設により、対岸の街が飛躍的に発展した。(写真提供:久野真一) 

関連情報

関連・連携プロジェクト

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本プロジェクトの他の期・フェーズ

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