地熱開発のための能力向上プロジェクト
The Project for Capacity Strengthening for Geothermal Development in Kenya
終了案件
- 国名
- ケニア
- 事業
- 技術協力
- 課題
- 資源・エネルギー
- 協力期間
- 2013年9月~2017年9月
プロジェクト紹介
ケニアでは、経済成長や人口増加によりピーク電力の需要が今後も大幅に増加すると予測されていますが、水力発電に発電設備容量の約半分を依存しているため、電力供給は干ばつなどの天候の影響を受けやすく不安定な状況にあります。そのため、同国政府は2009年に地熱開発公社(GDC)を設立しましたが、探査や掘削の技術レベルが低く、技術向上を通じた地熱開発のリスクの軽減が喫緊の課題となっています。この協力では、地熱開発に伴うリスクの低減を図り、GDCが安定した蒸気供給を行うことができるように、GDC職員の能力向上を支援し、これにより、GDCが電力事業者に対して適切に蒸気供給を行うことに寄与しました。
1)上位目標
GDC が電力事業者に対して適切に蒸気供給を行うことができる。
2)プロジェクト目標
地熱開発上の技術面でのリスクが低減されるべく、GDC の人材が育成される。
3)成果
成果1
GDC 職員の能力開発に必要な研修プログラムが構築される。
成果2
貯留層の概念モデルの開発や適切な掘削地点を選定する能力が改善される。
成果3
掘削ターゲットを掘り当てる能力が改善される。
成果4
坑井データの解析、貯留層モデルの較正及び貯留層評価に関する能力が改善される。
成果5
蒸気供給者として経済面や環境面から適切な事業計画を策定する能力が向上すること。
成果6
地熱エネルギーの多目的利用事業実施に関する能力が向上すること。
成果7
GDC 内部に継続的に研修を実施・改善する体制が整う