地方分権下におけるカウンティ保健システム・マネジメント強化プロジェクト

Project for Organizational Capacity Development for Devolved County Health Systems in Kenya

実施中案件

国名
ケニア
事業
技術協力
課題
保健医療
協力期間
2014年10月~2019年10月

プロジェクト紹介

ケニア国民の健康水準は、子どもの死亡率の低下をはじめ、近年急激に改善していますが、一次医療サービスの強化や医療保障の拡充などが引き続き必要です。日本の技術協力により、ニャンザ州の州・県保健行政チームのマネジメント能力向上や基礎的サービスの利用拡大など大きな成果を上げてきました。この協力では、新憲法のもと、従来の州にかわり新設されたカウンティ(行政組織)の保健マネジメントチーム(CHMT)に対し、リーダーシップ、人的資源管理、財務管理、調整、情報共有などのマネジメント機能の強化を支援します。これにより、分権化された保健システムが全国で強化されることに寄与します。

協力地域地図

地方分権下におけるカウンティ保健システム・マネジメント強化プロジェクトの協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • プロジェクトの第1期における「現状調査」での、カウンティ保健局への聞き取り調査。47のカウンティの状況は様々であり、またそれぞれのカウンティが自治の主体であることから、カウンティ保健局の構成・マネジメントの状況もさまざまである。カウンティ保健局の能力強化を図っていくためには、このようなカウンティの多様性についても十分に理解しなければならない。 

  • カウンティの一つ下の行政区のサブ・カウンティの保健マネジメントチームへの聞き取り調査。保健施設の多く(ヘルス・センターやディスペンサリー)はサブ・カウンティが直接的に管理している。カウンティ・レベルでの行政能力の向上においても、これら、現場での保健サービスの実際を踏まえた上で考えることが必要である。 

  • この協力の主たるカウンターパート、保健省の保健セクター・政府間調整局のスタッフとの打ち合わせ。ここは、保健省とカウンティの保健局との調整、また、保健省内の部局間の横の調整を図るという重要な役割を担っているが、2014年に設立したばかりで、ここの能力強化自体もこのプロジェクトで進めていく予定。 

  • この協力の活動の柱の一つである、カウンティ向け研修プログラムの新戦略作成に向けての支援。第1期では、カウンティでの研修ニーズの調査や、既存の研修プログラムのレビューなどを行った。発表しているのはプロジェクトのケニア人チームメンバー。 

  • 年1回行われる、ケニア保健リーダーシップ・コングレス。重要な政策・施策のお披露目や、各カウンティでの取り組みの進捗状況の発表に加え、その時々の重要課題に関するセミナーや討議が行われる。JICA杉下智彦専門員の地方分権化における効果的な保健システムマネジメントのあり方に関するプレゼンテーションの様子(2015年2月)。 

  • ケニア保健省。Afyaとは、スワヒリ語で「保健、健康」の意味。 

プロジェクトニュース

関連情報

関連・連携プロジェクト

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本プロジェクトの他の期・フェーズ

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