リソース・保健情報管理ツール(OGRIS:オグリス)研修を開始しました。
ティエス州ポペンギン保健区とジガンショール州ジガンショール保健区にて、「リソース・保健情報管理ツール(Outils de Gestion des Ressources et de l’Information Sanitaire:OGRIS(オグリス))」の研修を計6回実施しました。
OGRISは、薬剤や人材といったリソースと保健情報を管理・活用するためのツールで、保健ポストと保健センターに勤務する看護師、助産師、薬剤管理者などを対象としています。薬剤管理ガイドライン、保健情報管理ガイドライン、人材管理ガイドラインの3つのガイドラインの中に、12のツールが含まれています(図1)。
図1:OGRISのガイドラインとツール
合計188人が研修に参加しました。事後アンケートに回答した99%の参加者が、研修について「大変良い」もしくは「良い」と評価しました。参加者からは、保健ポストにおける医薬品管理にすぐ活用できる実践的な内容だった、研修を通して保健データの活用の意義を理解した、保健ポストの出産数のうち、他のJICAプロジェクトによって導入された人間的お産と、普通のお産の数を早速グラフにして視覚化したい、業務職掌ツールを使って自分や同僚の役割分担を明確にすると効率的に働ける、などの声がきかれました。
数ヶ月後に、保健ポストや保健センターを直接訪問してOGRISの使用状況について確認し、効果的な使用について支援するスーパービジョンを行う予定です。研修やスーパービジョンを通して得た学びや教訓に基づいて、より使いやすいツールとなるようにOGRISツールを改善する予定です。
演習の様子:タナハシ曲線
演習の様子:組織図
講義の様子:折れ線グラフの作成と活用
研修後の集合写真