持続的食料生産のための乾燥地に適応した露地栽培結合型アクアポニックスの開発

Development of Aquaponics Combined with Open Culture Adapting to Arid Region for Sustainable Food Production

実施中案件

国名
メキシコ
事業
技術協力
課題
農業開発/農村開発
協力期間
2015年5月~2020年5月

プロジェクト紹介

メキシコは、灌漑農業用地下水の枯渇や、塩分の高い地下水の利用による土壌の劣化といった問題を抱えています。この協力では、水の有効活用と土壌の塩類化防止の双方を実現するべく、一歩進んだアクアポニックス(水産養殖と作物の水耕栽培を組み合わせた食料生産システム)の実証と普及を支援します。具体的には、魚やエビを地下水で養殖し、その排水で塩分を吸収する特性をもつ作物を水耕栽培、作物の栽培により低塩化した水で露地栽培を行い、土壌の塩類化防止と水資源を最大限に活用します。これにより、同国内におけるアクアポニックスシステムの普及を通じての産業振興および地域開発に寄与します。

協力地域地図

持続的食料生産のための乾燥地に適応した露地栽培結合型アクアポニックスの開発の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • メキシコ北西部生物学研究センター(以下、CIBNOR)外観(ラパス):1975年に南バハカリフォルニア州に設立された水産学、乾燥地農業、環境漁業、環境計画・保全の4つの研究部門を擁する研究・教育機関。(写真提供:CIBNOR) 

  • エビ養殖池の水質調査(CIBNOR):養殖の候補であるエビの飼育環境を調査するために、養殖水をサンプリングするCIBNOR研究者。 

  • 小規模アクアポニックス(CIBNOR):露地栽培結合型アクアポニックス構築のために、用水中塩分濃度の推移や魚・作物の成長等を事前調査している。 

  • 国際アクアポニックスシンポジウム(ラパス):プロジェクトで導入するアクアポニックスの概要を説明する日本人研究者。アクアポニックス開発・普及に関係深い産官学機関が参加。 

  • 本邦視察(大阪):地方独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所において、新しいイチゴ栽培技術を学ぶCIBNOR研究者。 

  • 本邦視察(東京):東京海洋大学において、養殖技術を学ぶCIBNOR研究者。 

  • アクアポニックスのモデルシステム(鳥取):塩分を含む水を利用した作物水耕栽培の様子。塩を吸収して成育を促進させることができるフダンソウを栽培。 

  • アクアポニックスのモデルシステム(鳥取):節水栽培のための水管理試験の実施。メキシコでは市場価値の高いトウガラシ(品種アバネロ)を栽培。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

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本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。

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