オオコウモリ:インドネシア西ジャワ州で捕らえられたPteropus vampyrus。今後プロジェクトでは当該種のゲノムを解析し、さらに彼らが運んでいるとされる様々な人獣共通感染症ウイルスについて研究を進めていく。
ジャングル内のオオコウモリ:西ジャワ州ガルット県南部の熱帯雨林に巣をつくるオオコウモリ。昼間は眠っている彼らだが、突然の調査に驚いて、あっという間に飛び去ってしまった。
ドローンでの試験調査:オオコウモリの生態調査には様々な方法が検討されているが、ドローンを使った調査も有効であると考え試験調査を西ジャワ州ガルット県南部で実施。
自然保護区の把握:西ジャワ州ガルット県南部に広がるLeuweung Sancang 自然保護区。オオコウモリが群れで生息している地域として有名。その数は数万匹とも言われ当プロジェクト生態調査実施の貴重な現場でもある。
自然保護区での事前調査:Leuweung Sancangでの事前調査。名古屋大の本道教授、ボゴール農業大学(以下、IPB)のアグンプリヨノ獣医学部長、JICAプロジェクト業務調整員の他、自然保護区のスタッフも保護区内のガイドをつとめてくれた。
2015年10月のキックオフミーティング:2015年7月に開始したプロジェクトだが、10月に両国の関係者を集めキックオフミーティングをインドネシアのボゴールで実施。日本からは名古屋大学、山口大学、東京農工大学の研究者、インドネシアからはIPB、インドネシア科学院(LIPI)などから関係者が集まった。
第1回JCC会議:キックオフミーティングの後にプロジェクトの第1回合同調整委員会(JCC)を開催。IPBアナス副学長が今後の活動成果への期待を述べ、IPBよりの新たな研究者の追加や、初年度の活動内容などについて関係者全員で確認した。
DNA抽出についてのワークショップ:2015年12月にIPBで実施した、オオコウモリのDNA抽出の内容や方法についてのワークショップ。このプロジェクトのチーフアドバイザー名古屋大学本道教授がIPB研究者に内容を説明し、抽出方法は同大学で学ぶユパディ研究員(タイ出身)が講義した。
DNA抽出:オオコウモリのDNAサンプルを抽出。
2016年2月にJICA本部高島職員がIPBを訪問。IPB獣医学部長のアグンプリヨノ教授らとバイオセーフティー委員会立ち上げや、今後のプロジェクト活動などについて協議。