モンバサゲートシティ総合都市開発マスタープランプロジェクト

Project for Formulation of Comprehensive Development Master Plan in the Mombasa Gate City

実施中案件

国名
ケニア
事業
技術協力
課題
都市開発・地域開発
協力期間
2015年3月~2017年11月

プロジェクト紹介

北部回廊の起点であるケニアのモンバサは、地域の玄関口として重要な都市ですが、貨物の滞留や交通渋滞などで回廊輸送上の最大のボトルネックとなっているだけではなく、急激な人口増加への対応の遅れにより、環境悪化や不法居住の増加などの都市問題が大きな課題となっています。しかし、都市全体の計画としては1971年に策定された都市計画を最後に更新されておらず、今後の成長を的確に予測した開発計画の策定が急務となっています。この協力では、東アフリカ地域の玄関口にふさわしい都市像を描いた総合都市開発マスタープランの策定支援を実施します。これにより、同地域の社会経済成長に寄与します。

協力地域地図

モンバサゲートシティ総合都市開発マスタープランプロジェクトの協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • モンバサ郡内の風景。郡の中心であるモンバサ島の三方を大陸が囲み、橋やフェリーが連絡する特有な地形を持つ。写真はモンバサ島内から西側を撮影したもの。 

  • モンバサ島中心部の様子。モンバサはケニア第2の人口を持つ都市であり、中心部は特に通行人や車両で賑わいを見せ、交通渋滞が発生する。公共交通機関としてマタツと呼ばれる乗合タクシーや三輪車タクシーが利用される。 

  • フェリー利用風景。通行人や車両にとってモンバサ島と南部側のLikoni地区を結ぶ唯一の移動手段はフェリーである。一日30万人が利用すると言われている。 

  • 北部側のNyali地区にあるKongowea市場。野菜・青果を扱う市場でモンバサ郡のみならず海岸地域の物流集積機能を持つ。朝は商店の仕入れのリヤカーが多数行き来し、近接するKengeleni交差点や新Nyali橋の渋滞の原因ともなっている。 

  • 北部側の海岸。北部側・南部側の海岸にはリゾートホテルが立ち並び、外国人含む観光客に人気がある。観光資源としてはこの他にも島の東部に旧市街の歴史的建造物が多数残っており、これらの保全・活用もマスタープラン検討のポイントとなる。 

  • 交通量調査(カウント)の風景。東アフリカで唯一、年間百万TEU(積載容量や貨物量を表す単位)のコンテナ取扱量のあるモンバサ港だが、港湾へのアクセス道路の渋滞が深刻である。調査団では、港湾周辺道路で交通量調査・貨物起点終点(以下、OD)調査を行い、貨物流動の実態把握を試みている。 

  • 貨物OD調査の風景。貨物の出発地・目的地などの情報を集め、貨物流動の実態把握に活用する。 

  • 第1回ステアリング・コミッティーの様子。本調査の進め方・体制などについてカウンターパートであるモンバサ郡職員と議論を行い、合意を得た。また各セクターの抱える問題や今後の方向性について意見交換を行った。 

  • 第1回の観光セクターワーキンググループの様子。郡担当部長のほか、ホテル協会、ツアーオペレータ協会、ケニア鉄道などの参加を得た。本調査に関連するセクター情報収集の他、交通渋滞への懸念、最近の観光振興について協議した。 

  • 戦略的環境アセスメント(以下、SEA)の研修。モンバサ郡職員がSEAの実務についてケニア国家環境管理局(NEMA)職員から、またナイロビ都市開発マスタープランでのSEAプロセスの経験をナイロビ郡役所の都市計画局職員から、具体的に説明を受けた。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

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本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。

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