タスクフォース会議とプロジェクトの方向性について

本プロジェクトでは、成果1「EIAと水環境管理に関する法規制文書の改定」及び成果2「EIAと水環境に関する技術的なガイドラインの整備と環境省及び関連省庁への共有」に関する課題と活動内容を協議するために、EIA及び水環境に関するタスクフォースを2017年9月に正式に設立し、これまでに各3回実施してきました。さらに、関連部門との政策対話及び民間部門(学術及び産業)とのコンサルテーション会議を通じ、EIA及び水環境に関するプロジェクトの成果1及び成果2に関する方針を決定しました。

EIA分野では、環境審査の能力向上を目的にEIA部を支援し、EIA 報告書のレビューに関するマニュアル/ガイドライン及び実践的なトレーニングを行います。まず、レビューマニュアルの作成に必要となる主要な課題の特定に向け、1)インフラ(道路、鉄道)、2)産業(工場)、3)経済特区の3分野に関するセクターガイドラインを作成します。

水環境分野では、カンボジアの水質汚濁防止法である“No.27 ANRK. BK, Phnom Penh, April 06, 1999”に焦点を当て、1)産業排水管理に焦点を当てた水質汚濁防止に関する現行法(Sub-decree)の改正、2)水質測定を行う測定所の認可制度に関するPrakas(省令)、3)排水処理施設ガイドライン、4)工場立入検査マニュアル、5)化学物質の地下浸透防止ガイドライン、の5つを作成します。

これまでのタスクフォース会議では、プロジェクト関係者の意思決定プロセス、運営や管理方法など、主要な問題に取組むための戦略とアプローチ方法を協議していきましたが、今後のタスクフォース会議では、これまでに決定した方針に従ってガイドラインやマニュアル、法令等の具体的な内容に関して議論を進めていく予定です。

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第3回水環境タスクフォース会議

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第3回EIAタスクフォース会議

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コンサルテーション会議(学術分野)

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コンサルテーション会議(産業分野)