
主たるカウンターパート機関は、Clean Agriculture Standard Center(クリーン農業基準センター、CASC)です。このセンターは研修圃場を備えており、生産者や農業を学ぶ学生に対して有機農業やGAP(Good Agricultural Practice(農業生産工程管理))といった「クリーン農業」の指導を行っています。「クリーン農業開発プロジェクト」では、カウンターパート機関と連携しながら、ラオス国内に設定するパイロット地域において、農産物の安全性を確保し、しかも環境に負荷の少ない「クリーン農業」の普及を支援することとしています。

主たるカウンターパート機関は、Clean Agriculture Standard Center(クリーン農業基準センター、CASC)です。このセンターは研修圃場を備えており、生産者や農業を学ぶ学生に対して有機農業やGAP(Good Agricultural Practice(農業生産工程管理))といった「クリーン農業」の指導を行っています。「クリーン農業開発プロジェクト」では、カウンターパート機関と連携しながら、ラオス国内に設定するパイロット地域において、農産物の安全性を確保し、しかも環境に負荷の少ない「クリーン農業」の普及を支援することとしています。

プロジェクトが対象とするパイロット地域の一つ、サイニャブリ県でのフィールド調査の模様。CASC、県農業局(PAFO)、地区農業局(DAFO)のカウンターパートと共にこれから有機農業を始めようとしている農家を訪ねて、要望や課題を探っています。

サイニャブリ県でのPAFO、DAFOとの初めてのコンサルテーション会議の模様。各県でのこうした会議を通して、要望を汲み取り活動計画を組み立てて行きます。

サイニャブリ県で行われたプロジェクトを開始するためのワークショップの模様。PAFO、DAFO、農家グループ等から、活発な意見提示がありました。プロジェクトではこうした意見も計画に取り入れながら、より良い活動を進めて行きます。

ルアンパバン県もパイロット地域の一つです。土地の起伏が激しいこの地域には、こうした零細な農家が有機農業に取り組んでいる例が見られます。こうした有機農業生産者の取り組みを後押しし、また、有機農業に参加する農家を拡大することもプロジェクトの重要な目的です。

ルアンパバン県には、有機農産物市場があります。このような有機農産物市場では、農家が直接生産物を持ち込み、消費者との対面販売を行っています。しかし、農家の中には有機認証を更新せずに有機農産物として販売している場合もある等、問題もあります。このため、こうした問題を解消し、消費者からの信頼向上につなげていくことが重要な課題です。

首都ビエンチャン市郊外にあるノンティエ村では、大規模消費地に近いというアドバンテージを活かして、このような有機農家がグループで市内へ共同出荷しています。但し、まだまだ販売場所が限られていることや競争力のある品種を導入できていないことなど、課題は多く残されています。

ここは、国のシンボルとも言われるタート・ルアン寺院の近くで水曜・土曜の週2回開かれる、ビエンチャンの数少ない有機農産物市場の一つです。ラオスにおいて有機農業を推進していくためには、一般の農産物との差別化を図る観点からも、こうした有機農産物市場の設置が不可欠です。このため、プロジェクトでは、こうした販売場所・販売機会を充実していくことも目指します。

首都ビエンチャン市でのプロジェクトを開始するためのワークショップの模様です。PAFO、DAFOだけでなく天然資源・保健・環境といった関係機関や農家代表、女性・青年グループ等を招き、プロジェクトの全体像や国家計画の中での位置付けについて説明し、これからの積極的な参加を求めました。