プライマリヘルスケアの医師のためのNCDs研修マニュアル改訂ワークショップを支援

家族保健福祉省の非感染性疾患管理課(NCDC)は、SHASTOプロジェクトの支援を受け、2021年6月8日にプライマリヘルスケア(PHC)レベルで働く医師向けのNCDs研修マニュアル改訂ワークショップを開催しました。NCDCの担当課長であるロベド・アミン教授兼医師が議長を務め、医科大学や研究機関などからNCDsに精通した25人の教授と専門家が出席しました。ワークショップの目的は既存のPHCレベルで働く医師のためのNCDs研修マニュアルを最新のエビデンスに基づき改訂することでした。

ロベド・アミン氏は、開会の辞で参加者を歓迎し、現在のCOVID-19パンデミックの状況にもかかわらずワークショップに参加したことについて感謝の意を示しました。また、同氏は、研修後の医師が施設で満足のいくサービスを提供していることをモニタリング報告書が示していると述べました。ただし、PHCレベルで働く医師の知識とスキルを更に向上させるには、最新のエビデンスに基づいて現在のマニュアルを改訂する必要がある点も指摘し、最後に、すべての参加者に、彼らの経験と最新の証拠に基づいて研修マニュアルの改訂に貢献するよう呼びかけました。

続いて、NCDCの課長補兼プログラムマネージャーであるアブドゥル・アリム医師が、現在の研修マニュアルに含まれている内容についてプレゼンテーションを行いました。公開討論では、参加者が既存の研修マニュアルと、現在各施設で実施されている医師向け研修の状況、および糖尿病と高血圧の管理に関する全国的なプロトコールについて話し合いました。以前のマニュアルは主に臨床問題に焦点を当てていたが、国のガイドラインとして臨床問題だけでなく、個人の生活スタイルや意識の変革を薦め、またそれぞれのNCDプログラムに沿った内容でなければならないという意見が参加者の多くからきかれました。また、統一された研修マニュアルを利用することの重要性についても議論されました。これらの議論をうけて、モジュールの概要を見直し、特定の課題に取り組むために関連の専門家の5つの技術作業部会が結成されました。

研修マニュアルの完成のため、COVID-19の状況を考慮し段階的に改訂を進めるための2つのワークショップが今後計画されています。

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コックスバザール県チャカリアウパジラ:COVID-19に関するコミュニティレベルの認識と理解向上の為、街宣とチラシ配布を実施

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コックスバザール県市民外科医事務所:県における医療サービスの質改善委員会が市民外科医の議事で実施

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ノルシンディ県シブプールウパジラヘルスコンプレックス:非感染症疾患データ管理システム研修

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ノルシンディ県シブプール、マシムプールユニオン:COVID-19に関する行動変容のためのコミュニケーションキャンペーン