カルーン河上流域における参加型森林・草地管理能力強化プロジェクト

The Project on capacity development for participatory forest and rangeland management in upper Karoon Basin

実施中案件

国名
イラン
事業
技術協力
課題
自然環境保全
協力期間
2018年6月~2023年5月

プロジェクト紹介

イランのカルーン河流域では、家畜の過放牧や薪炭のための森林伐採による土壌流亡や地すべり、洪水が発生し、流域住民の生活に影響を及ぼしています。この協力では、同国政府が推進する統合的流域管理(第6次国家5カ年計画に示されている、関係各省の横断的協力により実施する流域ごとの土砂保全手法)の実施強化、住民参加による流域管理体制の強化と、地域住民の生計向上を支援します。これにより総合的流域管理の実施能力の強化を図り、カルーン流域全体の保全に寄与します。

協力地域地図

カルーン河上流域における参加型森林・草地管理能力強化プロジェクトの協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 前プロジェクトの保護区の状況。カルーン河上流域に位置するザグロス山脈にはナラの森林が発達する。ここは、CB州バゾフト地区のマザラシテ村で、住民の生計向上と保護区の保護を考えた薬草の栽培が行われている。この活動は継続的に行われており、住民参加型の好例として、他の地域での活用も期待されている。(写真提供:一般財団法人日本森林技術協会) 

  • カルーン河上流域の6つの州の一つであるコヒールイエ・ボイエールアハマド州にあるIWMのパイロット流域。標高2000mのところに位置し、夏は遊牧民による放牧がおこなわれる。過放牧のため、地表が裸出しているところが見られる。この流域を対象に参加型の能力向上のためのOJTを実施する。(写真提供:一般財団法人日本森林技術協会) 

  • 各州のNRWGOでは渓流を対象にチェックダムの建設が行われている。ここ、CB州ドラハン地区も、地元NRWGOが下流の貯水施設の保護、洪水の調整を備えたチェックダムを設置している。この写真は、NRWGOが作設したチェックダムをJICA専門家及びイラン側カウンターパートと設置目的、効果などを議論している場面である。(写真提供:一般財団法人日本森林技術協会) 

関連情報

関連・連携プロジェクト

関連・連携プロジェクトはありません。

本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。