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第3回(最終)プロジェクト半期進捗評価会と経験の共有

2024年8月15日に、最後のプロジェクト半期評価会を、コンゴ民JICA事務所興津所長、コンゴセントラル(KC)州保健大臣代理、同州保健局長、保健省疫学監視局長、同省検査局長の同席の下、州都マタディで開催しました。会議では、疫学監視局がプロジェクトの概要、KC州保健情報課が活動の進捗について説明した後に、参加者(総勢61名)が指標の達成度を確認しました。その後、前回の評価会で立てた活動計画に基づき、9パイロット保健管区がそれぞれの進捗、指標について報告し、議論しました。

どの指標も前回の評価会から大幅な改善がありました。特に、「指標1-2 保健ボランティアリーダー(130人)の80%以上が住民監視体制に関する研修を受けている」に関しては、前回の69%から99%に改善しました。指標が伸び悩んでいた理由は、3日間の研修課程の実施が準備や予算、運営の面で困難だったためです。そこで、KC州保健情報課と保健管区の疫学担当看護師(IS)、住民啓発担当(AC)、主任看護師(IT)らと、実現性と持続性の観点から協議と実践を繰り返し、それぞれの保健管区での月例会議や予防接種キャンペーンの機会に、IS, AC, ITが保健ボランティアに啓発(簡易研修)する体制を整えました。この転換が功を奏しました。

啓発の対象は保健ボランティアリーダーにとどまらず、9保健管区の保健ボランティアの61%(計5,538人のうち3,581人)に達し、保健ボランティアからの感染症疑い例の報告数が増えました。ポリオの疑い例(後に陽性と判明)の報告から、早期発見につながった事例もあり、感染症対策への貢献を現場が実感していることも報告されました。そして今後の活動計画の中にも、保健管区の関係者は、知識を持った保健ボランティアの割合が常に80%以上となるように啓発を続ける、と記しました。

翌8月16日には、プロジェクトの概要、成果、経験を整理した様々な知識を、KC州のパイロット以外の21保健管区の保健管区長に対して発表しました。現在、麻疹やエムポックスの疑い例が増加しているKC州において、住民監視体制の活性化は全ての保健管区の課題です。パイロット保健管区は、「保健ボランティアへの実践的で持続可能な啓発方法」などの具体活動を踏まえて説明しました。またプロジェクトは、有用性が認められた保健ボランティア用啓発教材(ラミネート版A4両面印刷)をパイロット外の21保健管区に供与しました。

本記事では、住民監視体制を一例に取り上げましたが、疫学報告データの質管理、即時報告システム(EWARS)の整備と活用、検査検体の採取と輸送などについても、徐々に機能するようになってきています。KC州保健局、保健管区の当事者たちが自ら、プロジェクト終了後の活動計画にこれらの要素も含め、取り組む姿勢をみせました。

JICAコンゴ民事務所興津所長の挨拶

JICAコンゴ民事務所興津所長の挨拶

KC州保健局保健情報課からのKC州での活動の振り返り

KC州保健局保健情報課からのKC州での活動の振り返り

最終四半期評価会集合写真

最終四半期評価会集合写真

プロジェクト チーフアドバイザーからの挨拶

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疫学監視局職員による評価会の発表や議論のまとめ

疫学監視局職員による評価会の発表や議論のまとめ

パイロット保健管区からの活動の説明

パイロット保健管区からの活動の説明

他の保健管区との経験共有会議集合写真

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