保健管区事務所BCZS職員を対象としたデータ分析研修の開催

2024年2月23日に、パイロット9保健管区の疫学担当看護師、情報管理担当、地域住民活動担当を対象に、データ分析研修を開催しました。本プロジェクトの成果2「感染症のデータ分析能力及び分析結果の共有体制が強化される」を目指した活動です。

今回の研修を開催した背景は、保健管区レベルでの定期的な疫学データ分析とその報告が、ほとんど見受けられなかったからです。そこで今回の講義では、①分析目的の決定、②データクリーニング、③記述分析、④データの比較、⑤グラフを含めた報告書の作成について、コンゴセントラル州保健局保健情報課職員による講義と実習を企画しました。

実習では、2023年のコンゴセントラル州の疾患データの週報を使いました。まず参加者は、全州のデータから、各自の保健管区のデータを抽出しました。続いて、エクセルの表計算機能を使ってデータ分析し、グラフを作成し自身の保健管区の課題を明らかにし、発表しました。

今回の研修対象とした3職種は、普段データ収集やデータ入力は担当していますが、データ分析の経験は少なく、皆真剣に説明を聞き、実習に臨んでいました。データ管理・分析の能力を高めるには、実際に使用して助言を受けることが重要なため、プロジェクトでも支援を続ける予定です。

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疫学分析の基礎である「時間-場所-人」の視点についての講義

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講義の後に実際にエクセルを使って分析の実習

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メモを取りながら真剣に説明を聴く参加者

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1時間半の実習後に参加者による分析結果の報告