コンゴセントラル州公衆衛生検査室での研修

2024年2月15日から24日の10日間にかけて、コンゴセントラル州(KC州)公衆衛生検査室(LPSP)の職員を対象に、検査局の監督のもと、国立医生物学研究所(INRB)細菌学部の講師陣によるコレラと腸チフスの研修を実施しました。この研修は、LPSPが独立してコレラと腸チフスの検体を適切な手法で検査し、信頼性の高い結果をもたらし、そして安全に長期的に運営する能力を身に着けることを目的としました。

研修は、検体検査の手法のみならず、在庫管理や廃棄処理の方法、データ管理の方法などの検体検査にまつわる業務全体を対象としました。また、INRB講師による州病院医師への腸チフスの講義を開き、臨床現場の能力強化にも貢献しました。

今回の研修を終え、当初の目的は達成され、今後LPSPはKC州のコレラと腸チフスの検体を検査していきます。同時に、KC州LPSPへは当プロジェクトが機材を供与していますが、建物そのものの設備や機能、検体を各保健管区から輸送する方法など、改善すべき課題も多い現状です。プロジェクトでは、LPSPがコンゴセントラル州の検体輸送および検査体制の強化に貢献できるよう、その能力強化を支援し続けます。

今回の研修中に、地元のテレビ局、ラジオ局、新聞社が取材しました。下記のURLをご参照ください。
ACTUALITE.CD:https://actualite.cd/2024/02/22/kongo-central-la-jica-fait-un-don-des-materiels-au-laboratoire-provincial-et-accompagne

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実習:腸チフス診断法の手順を確認

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実習:コレラの陽性・陰性の判別について説明

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INRB細菌学部Octavie先生による、州病院(Kinkanda)の医師を対象にした腸チフスの講義

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毎日の実習後にその日の学びを会議室で振り返り、手順を確認したり、疑問点を解決したりした