第3回合同調査委員会(JCC)会議の開催

2024年3月6日に第3回合同調整委員会(JCC)が、首都キンシャサで開催されました。本会議はプロジェクトの進捗を確認し、指針における意思決定をおこなう機会として設けられ、コンゴ民主共和国保健省、疫学監視局、検査局、国立生物医学研究所(INRB)、そしてJICAコンゴ民主共和国事務所とJICA本部(東京よりオンライン参加)の関係者が出席しました。JICA事務所所長、保健省の代表、国立生物医学研究所の代表の挨拶により会議は始まりました。

続いて保健省の代表者らがプロジェクトの指標に基づき、第2回JCC(2022年4月)以降の進捗を報告しました。感染症の危機に備えて疫学監視体制を強化するため、症例の探知、報告、分析・解釈、還元に関する活動を幅広く手掛けてきました。例えば、村の保健ボランティアが主要な感染症にかかったと思われる人をみつけて報告する住民主体監視体制、そして診療所から保健管区事務所、州保健局を経て、中央の疫学監視局に疾病疑い症例報告が迅速に届く体制、病原体が地方と中央の検査室で速やかに検出されるための体制の構築について報告されました。また国立生物医学研究所において、危険度の高い病原体を安全に扱うための運営管理や施設整備を強化する活動の進捗状況が発表されました。

会議ではプロジェクト期間の残り7カ月の活動計画を確認するとともに、活動の効果や効率を更に高めるための対象疾病、地域、活動の整理、プロジェクト終了後の保健省の役割などについて、議論されました。保健省事務局からはプロジェクトが多角的で論理的な枠組みであることに前向きな発言があり、議題は決定合意され、本プロジェクト最後の合同調整委員会会議は幕を閉じました。

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開会挨拶(左:興津所長、中央:Aruna疫学監視局局長、右:Shiela教授)

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会議風景

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取材を受けるAruna疫学監視局局長とJustin検査局局長

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集合写真